学童の侍ジャパン選出 松任若体の西谷内さん 11月アジア大会出場
11月に愛知県で開幕する学童野球アジア大会に、松任若体スーパースターズ(白山市)の西谷内駿希(にしやちとしき)さん(12)=松任小6年=が侍ジャパンの一員として出場する。石川県からの日本代表は10年ぶりとなる。投打で活躍する西谷内さんの目標は、世界一をかけて奮闘中の米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手。アジアのトップを見据え、「全国から集まる仲間と鍛え合って、良い結果を残したい」と意気込んでいる。 第11回BFAアジア野球選手権は11月23日から愛知で開催され、西谷内さんはU―12日本代表の15人に選ばれた。 西谷内さんは5歳の頃からキャッチボールで遊び、小学3年生でクラスメートに誘われて松任若体スーパースターズに入団した。恵まれた体格からめきめきと頭角を現し、チームの打点王に成長。昨年11月の県学童野球選手権新人大会や今年8月の県学童軟式野球選手権の優勝に貢献した。 身長は現在、169センチで右投げ両打ちのプレースタイルで投手、捕手の両方をこなす。もとは右打ちだったが、昨年冬から左打ちの練習に取り組み、現在は右打ちと比べても遜色なくなった。打率は5割を誇っている。 入団当初から指導する土肥健児監督(56)は「探究心にあふれ、長打力がある。試合中も冷静に戦況を見極めることができる」と評する。 大谷翔平選手の力強いバッティングに憧れるという西谷内さん。将来は大谷選手のように、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の代表選手に選ばれ、最高の舞台で世界の選手と戦う夢を持つ。 西谷内さんは11月2日から3日間行われる日本代表の事前合宿に向けて、松任小で調整を進めている。大会に向け、「応援してくれる人の期待に応えたい。1試合ずつ着実に勝利を重ね、自分も成長していきたい」と抱負を語った。