北海道の1か月予報 気温は高めでも平年通りの初雪の可能性が?
今日(10日)、札幌管区気象台から最新の1か月予報が発表されました。向こう1か月の気温は平年より高い見込みですが、一時的な寒気によって平地でも雪の降る恐れがあります。冬タイヤの準備は計画的に行うようにしてください。
1週目(10月12日~18日) 全般に晴れて日差しが暖かい
1週目は、日本海側とオホーツク海側では数日の周期で天気が変わりますが、高気圧に覆われやすいため、特に日本海側では平年に比べて晴れる日が多いでしょう。また、太平洋側は平年と同様に晴れの日が多くなりそうです。 気温は全道的に平年より高く、日差しの暖かさを感じられる日が多くなりそうです。 三連休(12日~14日)も、ほぼ全道で晴れて外出日和となるでしょう。旭川など一部で雨が降っても、降り方は弱く、お出かけに大きな影響はなさそうです。気温は平年並みか3度ほど高いでしょう。
2週目(10月19日~25日) 平地に雪を降らせる寒気流入か
2週目は、太平洋側は平年通り、晴れの日が多い見込みです。日本海側とオホーツク海側の天気は、数日の周期で変わりそうです。 気温は平年より高いでしょう。しかし、現時点での予想では、19日から20日頃にかけて北海道付近の上空約1,500mにマイナス6度前後の寒気が流れ込む見込みです。平地でも雪となる寒気の目安は、上空約1,500mの気温が【マイナス6度以下】です。10月19日は稚内と旭川の初雪の平年日ですが、もしかすると今年は平年通りの初雪となるかもしれません。
3~4週目(10月26日~11月8日) 冬タイヤの準備は計画的に
3~4週目は、日本海側では平年と同様に曇りや雨の日が多くなるでしょう。オホーツク海側の天気は数日の周期で変わり、太平洋側は平年と同じく晴れの日が多い見込みです。 気温は1、2週目に引き続き平年より高いでしょう。道内の主な地点での初雪の平年日は、札幌10月28日、網走10月30日、函館と帯広11月1日、室蘭11月2日、釧路11月7日となっています。平年より高めの気温が予想されていますが、平年より遅れたとしてもそろそろ雪が降り出す時期です。ひとたび寒気が流れ込むと、雪が降ったり路面が凍結したりする恐れがあります。冬タイヤの準備は計画的に行うようにしてください。
日本気象協会 北海道支社 岡本 肇