【台湾】上場公開企業の海外投資益、1~9月は5割増
台湾金融監督管理委員会(金管会)は10日、台湾の株式市場に上場する企業と店頭公開市場に公開する企業による2024年1~9月の対外直接投資収益が、対海外(中国除く)は前年同期比52.8%増の7,585億台湾元(約3兆5,400億円)だったと発表した。同期としては過去3番目の高水準だった。 金額ベースでは2,622億元増えた。運賃上昇や最終製品の需要増加などの恩恵を受けた海運業や半導体業、電子部品業の収益増加が押し上げ要因となった。 全体のうち上場企業の対外投資収益は61.5%増の7,266億元。店頭公開企業は31.4%減の319億元だった。 今年9月時点で中国を除く海外に投資している上場・店頭公開企業は1,316社で、全体の75.4%を占めた。23年末比では14社増えた。 ■対中国も過去3番目高水準 対中国の直接投資収益は前年同期比169億元増の3,411億元で、同期としては過去3番目の高水準となった。内訳は上場企業が113億元増の3,189億元、店頭公開企業が56億元増の222億元。半導体業、電子部品業、光電業が人工知能(AI)や車載電子製品の需要拡大の恩恵を受け、関連するサプライチェーン(供給網)の業績成長に寄与した。 今年9月時点で中国に投資している上場・店頭公開企業は1,205社で、23年末から4社減った。上場・店頭公開企業全体に占める割合は69.0%となった。