自分も気づかなかった「本当の強み」が見つかる3つの質問
やる気も仕事の楽しさも上がる、強みを生かす2つの方向性
では、次はその強みの使い方について。 「すでに生かせている強み」は、さらなるレベルアップを目指す(職場で一番、会社で一番になるなど)、もしくはほかの人もできるよう横展開を検討しましょう。勉強会を開く、マニュアルに起こすなども手段の1つです。 意外なスキルや知識が仕事に生かせることも 「さらなるレベルアップ」の考え方の一例を挙げましょう。筆者が提供する研修では「強みの生かし方」を考えるプログラムがあるのですが、こんな方がいらっしゃいました。 ある人材派遣会社で、顧客企業に人材(登録スタッフ)をコーディネートする仕事に従事していたAさん。実はAさんはカラーコーディネーターの資格を持っており、週末にはボランティアの一環で講師アシスタントもされていました。 そこで、次のようにカラーコーディネーターの知識を仕事で生かすことを考えたのです。 「なかなか仕事が決まらない登録スタッフもいる。 原因を分析すると、仕事はできても見た目の印象で損をしており、企業側が選ばないケースもあるのでは。カラーコディーネートによるアドバイスで印象アップを期待できるかも…。」 その思いを上司に伝えたところ、上司は大喜び。Aさんは、自らの知識を活用した発案によって自分の強みを生かす機会をつくったのです。 アイデアやTIPSは積極的に共有を! また、「横展開」の例では、こんなケースがありました。効率化を図るのが得意なBさんがトライした事例です。 Bさんは、AIを活用してどんなことが効率化につながるのかを検証し、調査、資料作成、プログラミングなどに応用できることを確認。その後、AIの活用法を職場で共有し、職場全体の作業効率が改善されたといいます。 このように「自らが強みを生かす機会」を考えるワークがあるのですが、受講者のみなさんのモチベーションが一気に上がることを何度も見てきています。 ぜひ、あなた自身のチャレンジを考えてみてください。きっと生産性が上がるだけではなく、仕事がより楽しいものとなるでしょう。 伊庭 正康 株式会社らしさラボ 代表取締役 リクルートグループ入社。残業レスで営業とマネジャーの両部門で累計40回以上の表彰を受賞。その後、部長、社内ベンチャーの代表を歴任。2011年、株式会社らしさラボ設立。リーダー、営業力、時間管理等、年間200回以上の研修に登壇。リピート率は9割以上。現在は、オンラインを活用した研修も好評。近著に16万部を超える『できるリーダーは、「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ(PHP研究所)』『できる営業は、「これ」しかやらない(PHP研究所)』のほか、新刊の『結局、「しつこい人」がすべてを手に入れる(アスコム)』をはじめ、他多数の書籍がある。 ※無料メーリングニュース(全8回) ※YouTube「研修トレーナー伊庭正康のスキルアップチャンネル」、音声メディアVoicy「1日5分 スキルアップラジオ」もスタート。 ※伊庭の研修をオンラインで学べるUdemyの講座も好評(Udemyベストセラー入り!) 連載コラムをもっと読む>>
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