「彼を思い出す」現場に駆け付けた警察官が犠牲に なぜ心優しい県警音楽隊のメンバーが…元楽長「悔やまれてならない」 長野・中野市4人殺害事件から1年
長野県中野市で猟銃やナイフで住民2人と警察官2人の計4人が殺害された事件から5月25日で1年です。近くに住む青木政憲被告(32)は2023年11月、4人に対する殺人の罪などで起訴されましたが、現在も裁判の日程が決まっていません。担当の弁護士によりますと、青木被告は事件についてほとんどしゃべっておらず、1年が経とうとしている今も事件の真相はつかめていない状況です。一方、友人や知人は今も変わらず深い悲しみの中にいます。 【画像】父親は頭抱えしゃがみこむ 約10分で4人…緊迫の12時間 両親が「自首」説得 猟銃発砲立てこもり事件
「これですね」 池内さんが使っていたスティックです。 音楽隊元楽長で、40年来の付き合いがあった県警OBの丸山栄三さんは、定年の記念にもらったスティックを今も大切にしています。
県警音楽隊・元楽長・丸山栄三さん: 「技術面は向上心があったし、優しさがあるんですね。顔を見ると必ず近くによってきて声を掛けてくれる。そういう気持ちがすごくあった。だからなおさら、悔やまれてならない」
■喪失感…「彼のことを思い出す」
事件から5月25日で1年。 音楽隊恒例のコンサートに出かけても喪失感は募るばかりです。 県警音楽隊・元楽長・丸山栄三さん: 「聞かせていただいて、そうするとやっぱり彼のことを思い出すんですよね。彼がいたらどういう演奏になっただろうかな…そんなことをやはり思いだしますね。(事件を)防げることはね、きっと、あると思うんですね。その防げることができていれば、ああいう事件は起きなかったであろうと思いますし、今後、同じような事件が起きないことを切に祈っています」
長野放送