“ジョジョ”が!ディオが!原作ファンも“シビれる”死闘を展開 ミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」観劇レポート
傑作ミュージカルが誕生しました。 荒木飛呂彦さんによる『ジョジョの奇妙な冒険』は、1987年~2004年まで『週刊少年ジャンプ』で、2005年からは『ウルトラジャンプ』(ともに集英社刊)で連載されている超人気コミック。 【写真】実力派キャストが圧巻の演技&歌で魅了 単行本のシリーズ累計発行部数は1億2000万部を突破。人間の誇りと勇気を描く“人間讃歌”をテーマに、頭脳戦と肉弾戦で織りなされる熱いストーリーや強烈なインパクトのセリフでファンを魅了し、さまざまなメディアミックスで熱狂的な支持を得ている作品です。 このたび、すべての始まりとなる第1部「ファントムブラッド」をベースに、「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」として、世界初のミュージカル化。 物語の舞台は19世紀末のイギリス。“ジョジョ”こと主人公のジョナサン・ジョースターと、運命的な出会いをはたすディオ・ブランドーを中心に、<謎の石仮面>をめぐる熱き戦いが繰り広げられ、原作ファンのみならず、ミュージカルファンからも好評を得ています。 めざましmediaでは、“ジョジョ”をWキャストで演じた松下優也さん、有澤樟太郎さん、それぞれの登場回を取材。その模様をレポートとしてお届けします。
松下優也、有澤樟太郎、宮野真守がキャラクターに生命を吹き込む
<『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』観劇レポート>ジョースター卿(別所哲也さん)とダリオ(コング桑田さん)の運命の出会いから数年後――序盤に登場したディオ役の宮野さんは、父・ダリオへの恨みや自身のおかれた境遇を、悲壮感たっぷりに歌唱。 声優の枠を超え、明るいキャラクターで多彩な活躍を見せる宮野さんが醸し出す“陰”に、胸を絞めつけられるような思いで、早くもステージに釘付けになります。 そんなディオが引きとられたジョースター家で出会うのが、この物語の主人公、“ジョジョ”ことジョナサン・ジョースター(松下優也さんと有澤樟太郎さんのWキャスト)。 帝国劇場初登板の松下さん演じる“ジョジョ”は、はつらつとしていてまっすぐで、何不自由なく育った彼の誠実さを前面にアピール。 一方の有澤さん演じる“ジョジョ”は、184cmのダイナミックな肢体から繰り出される動作の一つ一つが原作から飛び出してきたようにコミカルで、クルクルと変わる表情がティーンエイジャーそのものといった感じ。 そんな二人を、ジョースター卿に扮した別所さんが貴族の威厳と優雅さに満ちた佇まいで大きく包み込み、作品に重厚感を添えます。 “ジョジョ”の初恋の相手、エリナ・ペンドルトンに扮するのは清水美依紗さん。ミュージカル出演は3作目とまだキャリアは浅いものの、そうとは思えない堂々とした演技でヒロインの内に秘めた強さを表現。鈴が鳴るような高音での歌唱が、耳に清涼感をもたらします。