【ニューヨーク時事】週明け14日午前のニューヨーク株式相場は、売り一巡後にハイテク銘柄の買いが活発化し、優良株で構成するダウ工業株30種平均は取引時間中の最高値更新を2営業日連続で更新した。午前10時45分現在は、前週末終値比52．80ドル高の4万2916．66ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は172．93ポイント高の1万8515．87。 　米金融大手が発表した2024年7～9月期決算が市場予想を上回る結果となったことが好感され、ダウ平均は前週末11日、2営業日ぶりに過去最高値を更新した。この日は米コロンブスデーの祝日に伴い、債券市場など一部金融市場が休場となる中、ダウ平均は持ち高調整や利益確定の売りが先行。一時150ドル余り下落した後、ハイテク銘柄主導の買いの流れを受け、下げ幅を一掃した。 　ナスダック総合指数は買いが先行。人工知能（AI）向けの需要増を見込んで四半期決算への期待が広がる中、アーム、アプライド・マテリアルズ、ラムリサーチなどの半導体関連の上げが目立つ。エヌビディアは6月中旬に付けた最高値更新に向け堅調に推移している。 　この日午後は、米連邦準備制度理事会（FRB）のウォラー理事が講演する予定。金融政策に関する発言があるか注目されている。 　ダウ平均構成株では、アップル、マイクロソフトがいずれも1％超上伸している。一方、キャタピラーが一時3％超安となり、全体を下押し。全世界の約10％に当たる従業員削減方針を発表したボーイングは2％安で推移している。