<ライオンの隠れ家>松本友香Pが明かす最終話目前の裏話 撮影が一時中断するハプニング「ワンワンと泣いてしまったんです」
柳楽優弥が主演を務める金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)が現在放送中。12月20日(金)の最終話放送を前に、プロデューサーの松本友香氏からコメントが到着した。 【写真】柳楽優弥“洸人”がいなくなりパニックを起こす坂東龍汰“美路人” ■平穏に暮らす兄弟が“ある事件”に巻き込まれていくヒューマンサスペンス 同作は、柳楽演じる市役所で働く平凡で真面目な優しい青年・小森洸人(こもり・ひろと)と、坂東龍汰演じる自閉スペクトラム症の美路人(みちと)の兄弟が、突然現れた「ライオン」と名乗る謎の男の子(佐藤大空)との出会いをきっかけに“ある事件”に巻き込まれていくヒューマンサスペンス。完全オリジナルストーリーで描かれ、温かなヒューマンドラマと、先が読めないスリリングなサスペンス展開が心地よく絡み合っていく。 洸人の職場の後輩・牧村美央(まきむら・みお)役にはTBSドラマ初出演の齋藤飛鳥。また、洸人の職場の同期・貞本洋太(さだもと・ようた)役で岡崎体育、美路人が働くデザイン会社のデザイナー兼CEO・船木真魚(ふなき・まお)役で平井まさあき(男性ブランコ)、美路人の同僚の自閉スペクトラム症のアーティスト・小野寺武宏(おのでら・たけひろ)役で森優作が出演中。 さらに、小森兄弟とライオンを監視する不穏な青年X役に岡山天音、小森兄弟を昔から見守る定食店の元店主・吉見寅吉(よしみ・とらきち)役にでんでん、洸人たちに近づく週刊誌記者・工藤楓(くどう・かえで)役に桜井ユキ、山梨県警の刑事・高田快児(たかだ・かいじ)役に柿澤勇人、情報を売るスナックのママ・須賀野かすみ(すがの・かすみ)役に入山法子、楓の後輩記者・天音悠真(あまね・ゆうま)役に尾崎匠海(INI)が配役。 そして、“ある事件”に大きな関わりを持つ人物・橘祥吾(たちばな・しょうご)役の向井理、小森兄弟の母親・小森恵美(こもり・えみ)役の坂井真紀、洸人の幼少期を演じるドラマ初出演の大角英夫、幼少期の小森兄弟に関係するキーパーソンとして登場する宮崎優、洸人と美路人の異母姉弟の姉・橘愛生(たちばな・あおい)役の尾野真千子らが脇を固める。 ■プロデューサー・松本友香コメント 第10話の撮影裏話 10話もたくさんの反響をありがとうございました。10話で終わるんじゃないかと思っていた方も多かったみたいで、ラストへの驚きのリアクションが新鮮でした。ですが、それ以上にこのドラマが11話である意味という点で、皆さんが展開を考察してくださったり、登場人物の幸せを願ってくださったり、ここまで洸人たちに寄り添って見てくださっていた反応にとても感動しました。 私自身も10話は好きなシーンがたくさんあります。祥吾と洸人の対峙、愛生と柚留木のハグ、みっくんとライオンの再会、船木さんと美路人のティータイムなどなど。どれも思い入れが強いです。寅じいが持ってきたカニを食べるシーンでは、スタジオ中においしそうなカニの匂いが充満する中、ライオンがカニを食べるたび、そのおいしさに悶絶して震えていました。5歳には初めてのぜいたくな味だったかもしれません(笑)。 また、ライオンはカニをむくのが楽しくて、カメラが回っている間もずっと自由演技で好き勝手に話をしていたのですが、ライオンがどんなに自由に動こうが、声がセリフに被ろうが、全く動じず芝居を続ける他4人の大人俳優チームの姿が面白く、にぎやかで本当に存在する家族の団らんに見えました。 最終話の見どころ&注目ポイント 最終回の見どころは決められません!全部です!本当にキャストの皆さんがワンカットワンカット最後まで自分の役を楽しく愛おしく演じ切っていた姿に、スタッフも力をもらい、すてきな最終回にしようといつも以上に気合が入った撮影の日々でした。そんな思いが天気をも味方につけ、洸人と美路人とライオンの堤防ロケのシーンは、このドラマを象徴するようなきれいな夕日に包まれました。 また、撮影も残り数日となったある日、最後の小森家前の神栖ロケで、いつも泣き芝居でも、役の気持ちが入らないとなかなか涙が出ないくらい普段から元気な大空くんが、撮影がもうすぐ終わってしまうことに急に切なくなり、ワンワンと泣いてしまったんです。 そんな大空くんの珍しい姿にスタッフも柳楽さんも坂東さんも動揺し、つられて泣きそうになり、撮影が一時中断するハプニングがありました。柳楽さんも「まだあと数日会えるよ!」と頭をなでたり、坂東さんも「大丈夫だよ、たっくん!」と抱き上げたり、3人の絆がカメラの回っていないところでもギュッと現れた瞬間でした。 ■「ライオンの隠れ家」最終話あらすじ 洸人(柳楽)がいなくなった。不安で落ち着かない美路人(坂東)は、ライオン(佐藤)と愛生(尾野)と共に探し回るが、どこにも洸人の姿はなかった。 自分のことが面倒くさくなり、嫌いになったから家を出て行ったのではないかと考える美路人を「一人になりたいこともある」となだめる愛生。 その頃、洸人は東京にいた。あてもなく歩くうち、子どもの頃からのさまざまな思い出が脳裏をよぎる。やがて、美路人に伝えたかった正直な気持ちと、家族への思いが洸人を動かす。 凪のような毎日から、突然嵐に巻き込まれていった洸人と美路人の生活は、再び平穏に戻ったように思えたが、彼らが見る、次の景色は――。