「来島・上京の自粛、お願いし続ける」 “指定医療機関なし”の東京都小笠原村
沖縄県・石垣市で新型コロナウイルス患者が確認されたことを受け、同じく複数の島で構成される東京都小笠原村総務課の担当者は13日、「不要不急の来島・自粛をお願いし続けるしかない」と話した。
石垣市には感染症に対応できる指定医療機関があり、病床も3つあるが、小笠原村には指定医療機関がない。感染者との濃厚接触があったり、37.5度以上の熱が続いたりした場合には保健所などに電話し、医療機関の受診が必要か判断される。島の医療機関を受診し、都の関係機関も入院が必要と判断されれば、自衛隊の協力を得て本州へ搬送されることになっている。感染しているか否かを調べるPCR検査を行う設備も村にはないという。 小笠原村では4月6日、ホームページ上に「緊急のお知らせ」として「不要不急の来島・上京の自粛のお願い」を掲載した。この中で、「村内には新型コロナウイルス感染症を確定できる体制がなく、万が一感染が疑われた際にも、検査・治療を行うための本土医療機関への移動手段も限られております」と説明。「治療、冠婚葬祭等以外の不要不急の上京は極力避けていただくようお願いいたします」と呼び掛けている。