永瀬廉“倖生”の努力が門脇麦“ありす”へ伝わった瞬間に涙<厨房のありす>
門脇麦が主演を務める「厨房のありす」(毎週日曜夜10:30-11:30、日本テレビ系/Huluにて配信)の第2話が1月28日に放送。第2話では、ありす(門脇)を尊重し、信頼されるように努力する倖生(永瀬廉)の姿が描かれた。X(旧Twitter)では、献身的な倖生に対し、絶賛する声が多く寄せられ、「#倖生」「#倖生くん」が見事トレンド入りを果たした。 (以下、ネタバレを含みます) 【写真】怒った顔もかわいい…!地元では有名な最強の元ヤンキーだった三ツ沢和紗(前田敦子) ■「厨房のありす」とは? 同作はマイペースで人とのコミュニケーションが苦手な自閉スペクトラム症(ASD)の店主・八重森ありすが、街の小さなごはん屋さん「ありすのお勝手」で、大好きな化学の知識を基に、おいしくて優しい料理を生み出すヒューマンドラマとなっている。 ■ありすらの新生活がスタート…「厨房のありす」第2話を振り返る 化学の知識を基においしくてやさしいごはんを作る自閉スペクトラム症の料理人ありすと、ありすを男手一つで育ててきた心護(大森南朋)。ずっと2人で暮らしてきた家に、ありすの店でバイトすることになった倖生が転がり込んできて、3人での新生活が始まった。 こだわりが強すぎるありすの生活は、朝からルールだらけ。みそ汁の具材は曜日ごとに決まっているし、調味料はいつも決まった順番に並べておかないと駄目。テーブルの拭き方にも規則性があって、スーパーまでの道順も毎日違うパターンがある。頭が混乱する倖生は、ありすの親友・和紗(前田敦子)のアドバイスを受けながら、ルールを一つひとつ覚えていこうとする。 ランチの時間。「ありすのお勝手」に常連の雅美(伊藤麻実子)がやってくる。浮かない顔の雅美はテーブルに着くなり、「もう限界だわ。離婚しようかな」と夫への不満を募らせる雅美を厨房から観察したありすは、ストレスを吹き飛ばすとっておきのメニューを提供する。 一方その頃、心護は大学の研究室であらぬ不安に駆られていた。自分が留守の間、ありすと倖生は2人きり。「年頃の男女が一つ屋根の下で暮らすのって、アブナイんじゃ…?」と気が気でない心護は、家に帰ると、ありすと倖生を2人きりにしないように右往左往する。そんな中、ありすの“ルール”を覚え切れない倖生は頭がパンク寸前だった。 ■ありすのこだわりに驚く倖生 ありすはこだわりが強かった。倖生がサラダを取り分けると、ありすは迷うことなく、いりませんと告げる。驚く倖生に、心護は一品ずつ平らげてから次のものを食べるありすのこだわりを優しく説明する。 ありすも心護に続き、食べる順番を紹介した後、自分にはお構いなくと伝える。わざとではないにしろ、良かれと思ったことを突き返されることに対し、少々複雑な感情を抱いていてしまいそうだが、倖生にはそんなそぶりはなかった。 倖生はありすの強いこだわりに驚きはしたものの、それを否定することはない。むしろ、ありすのさまざまなこだわりを倖生なりに理解しようとしていくのだ。その懸命な姿を見て、胸にジーンときた人も多いだろう。 ■ありすに届かない倖生の優しさ 第2話では、大きな音に驚いたありすを落ち着かせるために、後ろから耳をふさいだ倖生。倖生にとっては、大きな音を聞こえなくしてあげたいという思いで、そうしたのだが、ありすは後ろからの接触が苦手だった。 ありすはパニックに陥り、倖生にはどうすることもできなかったのだ。そんな話を、ありすの親友・和紗に話すと、ありすの苦手なことをした倖生が悪いと言われてしまう。 倖生も和紗の話を聞き、すぐに納得していた。ありすへの対応の仕方やありすの苦手なものを知らなかっただけで、倖生は大きな音におびえるありすを音から守ろうとした。きっとありすでなくても、大きな音が苦手な人がいたら、倖生は耳をふさいであげるのだろう。そんな優しさが倖生にはある。 これまで出会ったことないタイプの人間に出会うと、近づくことも臆病になってしまいそうだが、倖生は倖生なりにありすに接していた。それがありすに伝わらないだけで、ありすのことをまだ知らない倖生の精いっぱいだと分かるシーンとなった。 それ以外のシーンでも、ありすのこだわりは強く出ていた。倖生は、一つひとつを自分なりにまとめ、覚えていくという前向きな姿勢を見せる。倖生は、困惑はしても、苛立つことはない。 ありすの個性だと受け止め、常に対等に接するのだ。そんな倖生の優しさが、ありすに届くことを願わずにはいられなかった。 ■倖生の努力がありすの心を開いていく 倖生はありすとまだ一度も目が合っていないことに悩んでいた。そんな倖生に、和紗はありすがまともに目を合わせて話せるのは、自分と心護しかいないことを伝える。 さらに、ありすは本当に信頼した人にしか目を合わせないと聞き、倖生は一生無理かもと弱音を吐く。しかし、倖生は努力を惜しまなかった。和紗のアドバイスを実践していくのだ。 途中、ありすを怒らせてしまう事件が起きるが、それでも倖生は投げ出さない。倖生は、ありすとちゃんと向き合い、だんだんとありすの心を開いていく。 その結果、倖生はありすと目が合うことに。倖生の努力や優しさがありすへ伝わった瞬間、涙が流れた。Xでも、信頼された喜びをかみ締める倖生に対し、「倖生くんよかったね」「倖生の努力が実ってうれしい」という優しい声があふれた。 また、献身的な倖生を絶賛する声も多く上がり、「#倖生」「#倖生くん」がトレンド入りを果たした。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部