【漫画】終戦後、冷徹な女士官が無職に… むなしい英雄の姿に10万人が「報われて」【作者インタビュー】
終戦後の虚しさを描いた作品
負傷者が出ても構わず、戦場に向かっていた、主人公の元・女性士官。現在は戦争も終わり、彼女が戦う必要はなくなりました。ところが彼女は冷徹な言動がたたったためか、仕事を失い祖国から追い出されていました。過去の栄光を振り返る彼女の目は、どこか悲しみがこもっていて……。 【マンガ本編】冷徹な女士官が孤独なニートに… 哀愁漂う姿に10万人が「報われてほしい」 beeさん(@tannsumi)による創作マンガ『帰れないひと』がX(旧:Twitter)上で公開されました。いいね数は10万を超えており、読者からは「英雄から殺戮者に変わってしまったのを虚しく感じますね……」「美しく闘う国の宝のような人なのに……なんだか悲しいですね」「必死で求めてた平和だけど自分だけそれに浸れないなんて虚しいな」などの声があがっています。 beeさんはX上で、独自の世界観をもった創作マンガやイラストを投稿しています。 作者のbeeさんにお話を聞きました。 ーー今作が生まれたきっかけを教えて下さい。 元々、以前投稿していた「昔の上官」の続きのような形で何か描けたらいいなと思っていました。そこに描いたキャラクターとは正反対な人物を動かしたいと思い、制作しました。
ーー子供たちに武勇伝を語りつつ、どこか寂しそうな主人公が印象的です。作品に込めた想いを教えて下さい。 黒髪の軍人さんは、戦争でたくさんの栄誉を頂いたことへの誇りを持っています。しかし戦争が終わって、それが全てなかったことなった、やるせなさも同時に感じています。 戦争に関わった人の人生は、平和になったあとだと無駄なものだったのか? という疑問をマンガにできたらいいなと思って制作していました。 ーー母国を去って戦友に再会した主人公は、このあとどのように生きていくのでしょうか? 本人はおそらくまた戦場に戻りたいと考えています。けれどもう戻れる場所はないので、このあとはまた傭兵のような仕事を探してフラフラすると思います。 その旅のなかで、これからどうやって生きて行くべきなのかのヒントを探して行くのだと思っています。
マグミクス編集部