早稲田大学、筑波大学を破った青山学院大学と対戦。ラグビー関東大学対抗戦
ラグビー関東大学対抗戦は早くも中盤に差し掛かっている。早稲田大学は第3節を迎え、群馬・太田市運動公園陸上競技場で、青山学院大学と対戦する。
開幕から2戦続けての快勝と好調ぶりを見せる早大。対する青学大は前節で筑波大学を破る番狂せを起こし、勢いに乗っている。強豪ひしめく後半戦を前に、3連勝で流れに乗ることができるか、注目の一戦である。
早大は前節、日本体育大学を相手に83-0で快勝。前半から45得点と攻撃力が爆発し、完全にゲームの流れを支配する展開を見せた。後半に入っても攻撃の手を緩めず38点を追加。開幕節からノートライを記録する堅い守備は相手に付け入る隙を与えなかった。
途中出場の選手も躍動し、見事な完封劇を演出して見せた。初先発を果たした選手も多く、主将が欠場するなどメンバーが定まらない中、チーム佐藤の強みであるセットプレーとディフェンスで、圧倒的なパフォーマンスを披露し、早大のスタンダードの高さを示すゲームとなった。
今節の注目選手はFL田中勇成(教3=東京・早実)だ。ディフェンスリーダーとして高いワークレートでチームの守備を牽引する存在。昨年は怪我の影響で対抗戦への出場は叶わず、悔しい秋シーズンを過ごした。
その悔しさを糧に今年はチームの始動からAチームの全試合に先発出場。小柄な体格ながら圧倒的な貢献度で存在感を示している。愚直に戦う小さなタックラーの姿から目が離せない。
攻撃ではWTB田中健想(社1=神奈川・桐蔭学園)のプレーに注目だ。春に赤黒デビューを果たしたルーキー。着実に結果を残し、対抗戦でも先発の座を掴んだ。前節はチームトップの5トライを挙げる活躍で決定力の高さを見せつけた。さらに本人はディフェンス面でも自信をのぞかせている。1年目で早くもAチームに定着することができるか、期待は高まるばかりである。
一方、前節、31年ぶりに筑波大から勝利を挙げた青学大。対抗戦に波乱を巻き起こそうと奮闘する相手を、強固なディフェンスで弾き返すことができるか、真価が問われる一戦となるだろう。