具志堅用高さんが「すみだボクシング祭り」にシークレットゲストとして登場 井上尚弥の東京ドーム決戦には「ダウンの仕方がうまかった」
ボクシング無料体験イベント「すみだボクシング祭り2024」が18日、東京・墨田区のひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)で開催された。国内のプロ、アマチュアのトップボクサーも20人以上がイベントに参加。プロからは現役世界チャンピオンを始め、数多くの現役地域王者がトークイベントやミット打ち体験などでファンとふれ合った。 トークイベントには、WBA&WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)統一王者・寺地拳四朗(BMB)が登場。シークレットゲストとしてサプライズ参加した元WBA世界同級王者・具志堅用高氏との対談で会場を盛り上げた。 寺地は2021年9月に矢吹正道(LUSH緑)に敗れてWBC王座の9度目の防衛に失敗するまでは、具志堅さんの13連続防衛の日本記録更新を目標にしていた。現在はWBC王座を奪還し、さらに具志堅さんもかつて巻いていたWBA王座も統一しているが「具志堅さんの防衛回数を抜かしてやるぞ、いけると思ったけど、実際は無理だった。改めて13回はすごいなあ」とレジェンドの偉大さを痛感した。具志堅さんは「拳四朗チャンピオンは14回の防衛はやるだろうと思っていた」と寺地の実力を評価。「拳四朗チャンピオンのお父さん(永さん)と現役時代、一緒にボクシングをやっていたんだよね。お父さん、強かったよね。本当は世界にも挑戦できる力があったと思う」と話すと、寺地も「すごい縁ですね。意外に共通点があったなと思った」と驚いた。 「拳四朗チャンピオンは若いから、まだチャンピオンでいてほしい」とエールを送った具志堅さん。このイベントは初参加で、多くのファンが集まったことに「ボクシング界が盛り上がっていることがわかってすごくうれしい」と話した。イベント後の取材では6日の東京ドーム興行で行われたスーパーバンタム級(55・3キロ以下)の世界4団体統一王者・井上尚弥(大橋)とルイス・ネリ(メキシコ)の一戦について聞かれると「すごかったね」と感慨深げ。井上尚が初回にダウンを奪われたことについては「ダウンの仕方がうまかった。焦らずにね」と感心したうえで「ネリは思ったよりハートが弱かったね。2回にダウンして怖がって出てこなかった」と改めて井上尚の強さをたたえていた。現在、日本人の世界王者は10人いるが、具志堅さんは改めて「すごいね。オリンピックでもメダルが取れたらいいね。ボクシング、盛り上がっているよね」と笑顔を見せていた。
報知新聞社