<杉良太郎>芸能活動60年、80歳で声優初挑戦 歴史劇場版アニメシリーズ最新作で親鸞聖人役 櫻井孝宏、中博史も出演(コメント全文)
別の施設では、両足の無い子が満面の笑みで、手だけで私の後をついてきてくれたり、手が全く使えない子は、口で割りばしをかんで、パソコンを使って「ありがとう。よく来てくれたね」と迎えてくれたこともあります。目は全然私の方を見られず、抱いたら全然違う方向を見ているのに、私の存在をわかってくれていて、後日、口でタイプして作ってくれた御礼の手紙が届いたこともあります。いくら体が不自由であっても、魂は死なない。そういった人たちに、一瞬でも笑顔でいてもらえることが、いかに貴重なことなのか。
おこがましいですが、これからも私はそのようなところにも行って、その人たちと触れ合って、そこで経験し学んだことを、皆さんに説得力を持ってお話ししたいと思っています。本作の「なぜ生きる」というテーマ。人生の道標を、分かりやすくアニメで見せてくれます。納得するまで何度も見てもらって、皆さんにとっての“人生の一作”となったらうれしいです。
◇櫻井孝宏さん
歴史上の大人物なので自分と同じ次元で見られないと言いますか、そういう目つきで語れない役どころだと思っております。作品のテーマから難しい印象を持たれるかもしれませんが、とても見やすい物語だと思います。全部を理解する必要はなくて、見て感じたことを生きていくヒントにしていただけたらと思います。
◇中博史さん
私が演じた法然上人は、万人に愛される、普通に話をしていても万人の心に響くような人物だと思いました。お説教くさくならないようにと思いながら演じました。親鸞聖人に多大な影響を及ぼす人物なので、そういうお芝居ができていたらいいなあと。歴史小説を読むように、当時こういうことがあったんですよ、という一つの事実として楽しんでもらえればと思います。