【ファンタジーS】新種牡馬サートゥルナーリア産駒は2歳芝レースで複勝率41.8% 本命は好データ満たすウォーターエアリー
速さを武器に3連勝 1997年ロンドンブリッジ
ファンタジーSといえば1997年の勝ち馬ロンドンブリッジを思い出す。デビュー戦から素晴らしいスピードを見せつけ圧勝での連勝劇。レース当日も1.4倍の人気に応え3連勝を飾った。つい最近の様に思えるが、すでに四半世紀以上前とは月日が経つ早さにはいつも驚かされる。 【アルゼンチン共和国杯2024 推奨馬】末脚の破壊力はメンバーNo.1! 左回りは複勝率85.7%で絶好の舞台(SPAIA) 今回はそんなファンタジーSを主に3つの要素から予想していく。
前走1着馬が圧倒的に優勢
まず本レースを予想するうえで重要なのが「前走着順」だ。というのも過去10年で前走1着馬が9勝と圧倒的な成績を残している。例外は2014年に小倉2歳S13着から巻き返したクールホタルビただ1頭だ。 <ファンタジーS 過去10年の前走着順別成績> 1着【9-5-7-53】勝率12.2%/連対率18.9%/複勝率28.4% 2着【0-4-1-12】勝率0.0%/連対率23.5%/複勝率29.4% 3着【0-0-1-9】勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率10.0% 4着【0-0-1-2】勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率33.3% 5着以下【1-1-0-21】勝率4.1%/連対率8.3%/複勝率8.3% 前走2着馬で2着に入ったのは、2017年の新潟2歳Sで0.1秒差に敗れたコーディエライト、他3頭はサフラン賞、りんどう賞でタイム差なしの馬だった。馬券を検討するうえでは無視できないデータだ。
新種牡馬サートゥルナーリアが好発進
次に出走予定馬の2歳芝レースの種牡馬別成績を調べた。 <出走予定馬の種牡馬 2歳芝コース勝率ランキング> 1位 サートゥルナーリア産駒 【15-8-5-39】勝率22.4%/連対率34.3%/複勝率41.8% 2位 ロードカナロア産駒 【95-87-53-552】勝率12.1%/連対率23.1%/複勝率29.9% 3位 タワーオブロンドン産駒 【6-4-8-37】勝率10.9%/連対率18.2%/複勝率32.7% 4位 モズアスコット産駒 【4-4-5-29】勝率9.5%/連対率19.0%/複勝率31.0% 5位 レイデオロ産駒 【16-16-18-121】勝率9.4%/連対率18.7%/複勝率29.2% 集計期間:2019年10月5日~2024年10月20日 トップはサートゥルナーリア産駒。初年度産駒が今年デビューしたばかりだが早くも15勝をマークしている。現役時代は皐月賞、ホープフルS制覇など2000m前後で活躍していたが、ロードカナロアの血を継いでいることもあり、産駒はマイル以下でもしっかりと走っている。2歳戦から注目の種牡馬と言えるだろう。 タワーオブロンドン産駒も初年度産駒が今年デビューですでに6勝をマーク。父は現役時代、2019年スプリンターズS制覇など、主にスプリント戦線で活躍。その一方で、朝日杯FS3着、アーリントンCや京王杯スプリングC制覇などマイルまでしっかり結果を残していた。産駒もここまで1400m戦で【1-2-2-7】で複勝率41.7%を記録。今回、距離の壁はないだろう。 4番手も新種牡馬のモズアスコット。現役時代は2018年安田記念、2020年フェブラリーSと芝、ダートのマイルGⅠを制覇している。産駒はここまで芝4勝、ダート1勝。勝ち星は1500m戦までとなっているが、1800m戦でも馬券圏内に来ている。もみじSではリリーフィールドがOP勝ちするなど好スタートをきった。 レイデオロ産駒は良績が牡馬に偏っているのが気がかりだ。牡馬【14-12-15-67】勝率13.0%に対して牝馬【2-4-3-54】勝率3.2%と苦戦している。今回登録のあるレイデオロ産駒の牝馬ウォーターガーベラには気になるデータだ。 【勝率ランキングトップ4を父に持つ出走予定馬】 ・ウォーターエアリー(サートゥルナーリア産駒) ・オイランブチ(タワーオブロンドン産駒) ・キャッスルレイク(サートゥルナーリア産駒) ・ダンツエラン(ロードカナロア産駒) ・モズナナスター(モズアスコット産駒)