いつもと違う今年の梅雨 警報級大雨と猛暑が隣り合わせ いつまで警戒?梅雨明けは?
いつもと違う今年の梅雨 ③短い梅雨でも雨量が多い
梅雨の期間は、各地とも大体40日くらい。すでに梅雨明けをしている沖縄では、梅雨の期間は30日(平年42日)と平年より短い梅雨でしたが、梅雨期間の雨量は那覇で1000ミリを超え、平年の3.5倍の大雨となりました。 各地の最も短い梅雨期間と総雨量の平年比をみると、東北南部や北陸、東海では、梅雨期間が短くても平年以上に雨量が多くなっています。 最新の1か月予報によると、この先1か月は西日本~北日本の日本海側を中心に平年より雨量が多くなる予想です。 今年に梅雨はメリハリ型。降る時はザッと災害級の大雨となるため警戒が必要です。
梅雨明けは?
日本気象協会が発表した2024年第1回「梅雨明け予想」によりますと、九州南部から東北北部の梅雨明けは7月中旬から下旬にかけてとなる見込みです。 7月上旬は、梅雨前線が日本海から東北付近に北上し、太平洋高気圧が一時的に西日本に張り出す予想ですが、7月上旬後半~7月中旬は、梅雨前線は日本海沿岸や西・東日本に位置する予想です。7月中旬後半~7月下旬前半ごろに太平洋高気圧が東海上から徐々に張り出す見込みです。このため、九州南部から東北北部の梅雨明けするタイミングは、7月中旬後半~7月下旬前半とみられ、各地で平年並みの予想です。
日本気象協会 本社 福冨 里香