ウォール街幹部、プライベートクレジットと銀行融資の境界は曖昧
「ユニークな組み合わせ」
銀行の中には、投資家である顧客により多くの方法で投資に参加できる機会を提供しているところもある。ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモンCEOによると、同社は資産運用事業の顧客が1400億ドルをプライベートクレジットに投資できるよう支援した。
「当社はかなりの額のプライベートクレジット資産を管理しているが、有力なシンジケーションフランチャイズも持っている」とソロモン氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語った。「つまり、当社は資産運用事業を通じて投資家となるだけでなく、組成や販売を行う能力も併せ持っている。これは非常にユニークな組み合わせだ」と語った。
カーライル・グループのハービー・シュワルツCEOは、自身もゴールドマンの最高幹部であった経験があり、プライベートクレジット業界の成長は、より長期にわたって非公開企業であり続けることを選択する企業と、そうした企業への融資をより困難にする銀行規制に起因していると指摘した。
「これは資金の効率的な供給の問題だ」とシュワルツ氏は言う。「資金は丘を流れ落ちる水のようなもので、おのずと道を見つける。時には詰まることもあるが、最も効率的な道を見つける」と話した。
原題:Wall Street Sees Lines Blur Between Private Credit and Bank Debt(抜粋)
--取材協力:Joumanna Bercetche.
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Nicolas Parasie, Laura Gardner Cuesta