【速報 ジロ・デ・イタリア2024】圧倒的強さのポガチャル、区間6勝目、総合タイムは9分56秒差、山岳賞は64ポイント差/第20ステージ
総合争いに決着をつける第20ステージ、難易度五つ星184kmの山岳ステージ、目玉はなんといっても登坂距離18.1kmモンテ・グラッパ二重登坂、16kmもの下りの先にフィニッシュ地点が設置された。オフィシャルスタートが切られるとファーストアタックがかかり、一筋縄ではいかない模様。メイン集団は速度を全く緩めず、厳しくチェックしている。ダヴィデ・バッレリーニ(アスタナカザクスタン)、ロレンツォ・ジェルマーニ(グルパマ・FDJ)、少しタイムギャップをつけることに成功。メイン集団からはアンドレア・ピエトロボン(ポルティ・コメタ)が単騎で、アンドレア・ヴェンドラーメ(デカトロン・AG2Rラモンディアル)、ペラヨ・サンチェス(モビスター)らが飛び出している。 【ハイライト】ジロ・デ・イタリア 第20ステージ|Cycle*2024 4級山岳はジェルマーニが先頭通過、メイン集団は急坂に詰めかけたファンでいっぱいとなり何度か停止を余儀なくされそのタイミングで先頭グループが容認された、ただしタイム差は最大でも4分でUAEチームエミレーツがコントロール。1度目のモンテ・グラッパに入ると先頭グループ11人はバラバラに、メイン集団から単身飛び出したジュリオ・ペリツァーリ(VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ)が追いつき山頂を先頭通過、40ポイントを加算し山岳賞2位へと返り咲く。メイン集団はUAEチームエミレーツの牽引でタイム差を1分弱まで詰めている。
長い下りは先頭を走るペリツァーリやサンチェスの方が速く、タイム差を2分半まで広げたがUAEチームエミレーツのアシスト陣の働きの前では重要ではなく、総合トップ10圏内のフィリッポ・ザナ(ジェイコ・アルウラー)やロマン・バルデ(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)はついていけない。最終発射台ラファウ・マイカ(UAEチームエミレーツ)の出番の頃にはマリアローザ・グループは14人にまで縮小、残り距離36.1kmでタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)がアタック、誰もついていくことはできない。あっと言う間にペリツァーリをかわし単独先頭へ、山頂を越え総合優勝のためのウィニングロードを走り抜ける。 後続はダニエル・マルティネス(ボーラ・ハンスグローエ)、アントニオ・ティベーリ(バーレーン・ヴィクトリアス)、エイネルアウグスト・ルビオ(モビスター)、15秒遅れてしまったゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ)とベン・オコーナー(デカトロン・AG2Rラモンディアル)、ヤン・ヒルト(スーダル・クイックステップ)はヴァランタン・パレパントル(デカトロン・AG2Rラモンディアル)が牽引役でみんなを絶望から救っている。 ポガチャルは並走する子どもにボトルをプレゼント、フィニッシュラインで詰めかけたファンにおじぎをしながら2分7秒の差をつけて区間6勝目、マリア・ローザ着用19日目、総合2位のマルティネスに対し9分56秒差、山岳賞は64ポイント差をつけて初出場のジロ・デ・イタリアを鮮やかに制圧、明日のローマで凱旋、フィナーレを迎える。 「チームメートが完璧な働きをしてくれた、スロベニアから応援に来てくれたみんなのためにも勝ちたかった、とてもいいレースができた」ポガチャル、ステージ勝利後インタビュー
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