加山雄三「夫婦の絆を強くしたのは朝ご飯。23億の大借金を抱えていた俺と結婚してくれて、どんなに感謝をしても感謝しきれない」
◆おたがいが掛け替えのない存在に テレビにつないで、YouTubeも見ているよ。俺たち二人のお気に入りのチャンネルもけっこうあるんだ。 同じ番組をいつも二人で観ていると、考え方や感じ方も似てくるよな。同じ時間を過ごすのは大切でさ。今までもずっと仲がよかったけれど、さらにおたがいが掛け替えのない存在になってくる。 長く夫婦でいるから、そりゃあけんかもしたよ。でも、そんなことはみんな忘れちゃったな。たいがいは俺が原因だからさ。忘れちゃうのは、俺の都合でもあるけどね。 うちの夫婦は、いつもカミさんがえらい。カミさんの言うことを聞いていれば間違いない。でも一つだけ、俺が誇れることがある。それは、カミさんを自分にとって唯一の女性だと見抜いたことだよ。 俺には間違いなく人を見る目がある。 ※本稿は、『俺は100歳まで生きると決めた』(新潮社)の一部を再編集したものです。
加山雄三
【関連記事】
- 加山雄三「脳梗塞と小脳出血でコンサート活動の引退を決意。ラストショーのエンディングでは、本心である『幸せだなあ』の文字を映して」
- 加山雄三87歳、20代を振り返る「東宝に入社した翌年に『若大将』シリーズがスタート。青大将役の田中邦衛さんがいたからこその作品だった」
- 加山雄三「谷村君と何度も歌った『サライ』は、2022年の24時間テレビが最後に。あのとき、彼は歌って泣いていた」
- 加山雄三「借金23億円、愛船の炎上、脳梗塞・脳出血のリハビリも大勢の人の支えで乗り越え。関心・感動・感謝――モットーは《心の3カン王》です」
- 橋幸夫「80歳での引退を決意。母の思いに応え《御三家》として歌い続けた60年、やめどきは自分で見極めたかった」