南桂子(高岡出身)さんの幻想的な銅版画紹介 高志の国文学館(富山)で世界展開幕
「没後20年 詩と出会う旅 南桂子の世界展」が7日、富山市の高志の国文学館で始まった。高岡市出身の銅版画家、故南桂子さん(1911~2004年)の銅版画や素描、直筆原稿、愛用品など約130点を展示している。来年2月11日まで。 南さんは銅版画家としてパリやサンフランシスコで活躍し、幻想的で詩心あふれる作品を残した。文芸活動でも才能を発揮し、詩や童話の創作に力を注いだ。 企画展では小鳥や少女をモチーフとした銅版画や、同館の室井滋館長が所蔵する素描、富山が舞台とみられる童話「チロ星」の手書き原稿などが並ぶ。水沢なおさん、最果タヒさんら現代詩人が、南さんの作品から着想して書き下ろした詩やエッセーも紹介している。 開会式後、企画展を担当する同館事業課の亀島麻衣子主任が展示を解説した。水沢さんによる記念講演とサイン会も開かれた。北日本新聞社共催。