世界的コンテストで最高賞! 長崎のデザイン会社、スープカレーのパッケージで…異国情緒を表現
長崎市の稲佐山観光ホテルが開発・販売しているレトルト商品「長崎スープカレー」が、世界的なパッケージデザインコンテスト「ペントアワード」で最高賞の金賞に輝いた。同市のデザイン会社「デジマグラフ」がパッケージをデザインした。約60カ国から約2千商品の応募があり、即席食品部門での受賞。10月にロンドンで授賞式があり、関係者がメダルを受け取った。 同ホテルの小林央幸専務によると、鎖国時代の出島での交易に思いをはせながら約20種類のスパイスをブレンド。ちゃんぽんのスープが隠し味で地元産のブランド鶏や豚を使うなど素材にもこだわり、完成までに約1年をかけて2021年から販売している。 デジマグラフの羽山潤一代表取締役によると、開発中に試食したり、商品コンセプトを聞いたりしながらデザインを考案。中央にちゃんぽんの器や世界地図を描くなど長崎らしい異国情緒や和華蘭文化を意識したという。国内では数々の賞を受けてきた同社だが、世界的な賞は初。羽山氏は「初の応募で金賞はうれしい。授賞式で海外の方からの評判も良かった」と笑顔を見せた。 16日に2人から受賞報告を受けた鈴木史朗市長は「栄誉なこと。長崎ならではのストーリーが詰まっている」とたたえた。