近鉄・名阪特急に新型車両投入へ 投資額は約184億円
近畿日本鉄道は11日、大阪・名古屋間を運行する名阪特急に新型車両を導入すると発表した。運行開始時期は2020年春の予定で、現行のアーバンライナーと順次置き換える。 豪華寝台列車に座席指定特急、廃止区間の復活も 2017年の鉄道を振り返る
6両編成8本、8両編成3本の合わせて72両を新造
同社によると、6両編成8本、8両編成3本の合わせて72両を新造。投資額は約184億円で「くつろぎのアップグレード」をテーマに掲げている。 新型車両は先頭車両が全席3列シートとなっており、座席は本革を使用。現行の車両より前後幅を25センチ広くとり、後部座席の乗客に気兼ねなくリクライニングできる「バックシェル」を設置する。このほか電動リクライニングや横揺れを低減するフルアクティブサスペンションも設置する。
レギュラー車両でも全席にバックシェルを設置。座席の前後幅は同社のレギュラー席としては最大の116センチとする。 また、インバウンド対応の強化として、全車両に大型荷物を収容できる荷物置き場を設置。車内案内表示は英語、中国語、韓国語の多言語対応とする。このほか、無料Wi-Fiや空気清浄機を完備させ、全席にコンセントも用意する。 同社は「居住性を従来のものから大幅にグレードアップし、快適な移動空間を提供します」としている。