世界彩る昭和かすみ草に 日本農業賞大賞 海外視野、セールスに力 100年続く産地へ JA会津よつば部会
◇ ◇ 部会を構成する生産者は昭和村の62戸を筆頭に、柳津町21戸、三島町6戸、金山町2戸と奥会津地方の各地に広がっている。昭和かすみ草振興協議会長を務める舟木幸一昭和村長は「受賞を機に奥会津4町村のブランドとして定着させ、生産規模を拡大したい」と意気込んでいる。 ■避難指示解除地域でも栽培 農業復興の象徴 カスミソウは東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が解除された地域でも栽培され、農業復興の象徴となっている。飯舘村の花卉(かき)農家花井由貴さん(38)は、産地として先行する奥会津の生産者の取り組みに「常に刺激を受けている」という。大賞受賞について「同じ農家として元気をもらえた」とたたえた上で「飯舘のカスミソウのさらなる発信に向け、営農に励む」と前を見据えた。