水郷・大洲に夏の訪れ 肱川で鵜飼い開幕(愛媛)
岐阜県の長良川、大分県の三隈川と並び「日本三大鵜(う)飼い」の一つに数えられる愛媛県大洲市の鵜飼いが1日夜、市中心部を流れる肱川で開幕し、水郷に夏の訪れを告げた。鵜匠の操るウが魚をくわえる様子を、屋形船に乗った観覧客が楽しんだ。 大洲の鵜飼いは鵜匠船と屋形船が並走し、ウが魚を捕る様子を間近で見られる「合わせうかい」が特徴。初日は屋形船14隻に116人が乗り、日が落ち始めた午後6時半ごろ、約2・7キロの川下りに船出した。 川面が闇と静寂に包まれたころ、かがり火を赤々とたいた鵜船が登場。烏帽子(えぼし)に腰みの姿の鵜匠の巧みな手綱さばきで水に潜ったウがアユを見事にくわえると、観覧客からは大きな歓声が上がっていた。
愛媛新聞社