伝説の“ギャルサー”元副代表のその後。結婚、離婚、病気が発覚、選択的シングルマザーに
平成ギャルがトレンドになっている昨今。見た目だけではなく精神性にも注目が集まり、ポジティブに自分らしさを貫くマインドが支持されているという。そうした再ブームで気になるのは、かつて渋谷センター街を賑わせていたギャルたちの今だ。10代・20代を謳歌していた彼女たちは、年齢を重ねてどのような女性になっているのだろう。 今回登場するのは渋谷のギャルサークル「アンジェリーク」の元副代表・きょんさん(37歳)。約19年前、超有名ギャルサーの一員としてメディア出演やステージに立つことも多く、渋谷のギャルたちから注目を集める存在だった。アンジェリーク卒業後は、どのような人生を歩んできたのだろうか。離婚、出産、選択的シングルマザー……。彼女に待ち受けていたものとは? ⇒【写真】きょんさんと子供たち
伝説のギャルサー「アンジェリーク」は青春そのものだった
きょんさんがギャルに目覚めたのは小学生。世間は空前のアムラーブームだった。私も安室ちゃんみたいになりたい!と、コギャルだった姉たちの洋服を借りることもしょっちゅうだったそう。その後、東京の私立中学に入ったきょんさんは、渋谷に通い始めるようになり、本格的に性格も見た目も“ギャル”になっていく。 そんなきょんさんがアンジェリークに加入するきっかけとなったのは16歳の頃。渋谷109の近くにあるショップでアルバイトをしていたところサークルメンバーに声をかけられた。 「アンジェリークの人たちはよくお店に立ち寄ってくださっていたんです。その度にアンジェに入りなよ~!って勧誘されていました。でも当時から有名だったアンジェに自分が入るなんて恐れ多いし、年齢的にも大学生ばかりだったので想像もつかなかったです。 その後も2年ほどずーっと誘い続けてくれたんですよ。それでちょっと気持ちが揺らいでたときに、私と同い年の子が1人入ったって話を聞いて、じゃあ入ってみようかなと」 サークル活動は思った以上に大変だった。サークルではパーティーが盛んに行われており、その度に企画書作り、パーティー券の手売り、イベントで配るためのパンフレットの作成、タイムスケジュールの管理などを考えなければならない。時間に追われ漫画喫茶で徹夜で作業していたこともあったそう。 さらにサークルにはこんな決まりがあった。 「ルールがあるんですよ。どこの誰よりも強めギャルでいるとか、人に媚びを売らないとか、他のサークルに友達を作ってはいけないとか、日サロに週5で通うとか(笑)。今思うとなんだそりゃって感じでもあるんですけど、私はそれを忠実に守ってましたね」 山積みの業務と厳しいルール。まるでビジネスマンのようである。しかし一方で、きょんさんはイベントや仲間と過ごす日々に充実感を覚えていた。 「楽しかったですね。社会に出るための勉強にもなったし、学校みたいな場所でもあって。私にとっては青春そのものでした」