遅刻した主力をベンチへ…厳格なフリック監督の下でも不平不満が出ないバルサ。ロッカールームを管理する“2人の新リーダー”が活躍【現地発】
“ウィン・ウィン”の空気がドレッシングルームを支配
昨年11月、ガビがスペイン代表戦で右膝の前十字靭帯断裂の怪我を負った夜、試合が行われたバジャドリーからマドリードまで車で同行したのは、I・マルティネスだった。彼とラフィーニャは、若手とマルク=アンドレ・テア・シュテーゲン、レバンドフスキ、クンデ、デ・ヨング、アンドレス・クリステンセン、そして先月加入したヴォイチェフ・シュチェスニーといったベテラン・中堅の外国人選手の橋渡し役も担っている。 I・マルティネスとラフィーニャがバルサで見せているリーダーシップは、「基本的に放任主義だ。でも必要な場面では、戒めの言葉をかけることもある」とスペインサッカー連盟の関係者が語るロドリ(マンチェスター・シティ)とアルバロ・モラタ(ミラン)のスペイン代表におけるそれを想起させる。 モラタとロドリに若手のお目付け役を託したルイス・デ・ラ・フエンテ監督の決断は功を奏し、スペインはEUROを制覇した。 レバンドフスキがフリックに手なずけられ、ラフィーニャとイニゴ・マルティネスが放任する中、ヤマルはピッチで躍動し、ドレッシングルームでDJ役を担う。誰もが不平不満を言わない。誰もが祝福する。 “ウィン・ウィン”の空気がバルサのドレッシングルームを支配している。 文●ファン・I・イリゴエン(エル・パイス紙バルセロナ番) 翻訳●下村正幸 ※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。
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