中学受験よりも英語を選択!? 一家でオーストラリアへ移住しました【シドニー教育移住レポート#1】
移住を決断した理由
今回のシドニー移住の目的は、ズバリ「教育移住」です。ぼんやりと海外暮らしを考えていたのはもうだいぶ前の話。外資系企業でサラリーマンとして働く主人に「転勤ないかな~」「異動できないかな~」と話してはいたものの、そうは問屋が卸さない……ですよね。 そして世の中はコロナ禍に突入。海外どころか、会社や学校にも行けない日々だったのは記憶に新しいところ。そうこうしているうちに、子どもたちは小学3年生になっていました。 我々が住んでいた東京の地域は、とにかく中学受験が盛んな地域。小学1年生から塾に通っている子も珍しくありません。我が家も塾に通うなど勉強に関してある程度の対策はしていたものの、このまま小学生の時期に勉強だけでいいのだろうか、スポーツは諦めなくてはいけないのだろうかと、イマイチ中学受験に前向きになれませんでした。 もちろん受験をしないでそのまま地元の公立中学に行く選択肢はありますが、おそらく、周りが受験するといえば、双子は「僕たちも!」と言い出すのは想像がつきます。ただし我が家の特殊事情は一気に2人だということ。それぞれのケアをするのは大変だし、一卵性なので顔は一緒だけれど、性格がまるで違う2人をどうコントロールすればいいのかと悩む日々でした。 そんな中、外資系企業で働く夫は英語の大切さを実感していて、もっと伸び伸びと今を楽しんで、受験よりも英語を身につけた方がいいのではないか、受験はどこかのタイミングではしなくてはいけないけれど、中学じゃなくても、高校も、大学もある!これからは国際感覚は必須という話にまとまったのです。 とは言っても、海外移住をするにはそんなに簡単にはいきません。ビザだって必要だし、クリアしなくてはならないことも山積み。お互いのこれからのキャリアはどうするか、年齢を重ねた両親のことなどを考えると、若い頃に比べて背負っているものがあまりに多い。 状況を考えれば遠かったり時差があったりするところよりは、日本に割と近くて馴染みがあるところがいいのではと、調べること約半年。狙いをシンガポール、香港、シドニーに決めたのです。コロナ禍でオンラインが活況になってくれたおかげでオンラインセミナーに出席していろいろ調べたり、SNSで情報を得たり、友人たちを頼ったりしました。 そしてここ、シドニーで夫の仕事が決まり、無事にビザもクリア。シドニー暮らしがスタートしたのです! こちらに来て早1カ月が経ちました。子どもたちも少しずつ学校に慣れてきてはいるものの、まだてんやわんやだし、驚きもあればこれはちょっと、どうなんだろう?と思うこともあります。船便は遅延に遅延を繰り返し、一体いつ到着するのかと、まだまだほんの少しの荷物で最低限の生活が続きそうです。 来月(4月15日公開予定)は、子どもたちの学校生活の様子と、オーストラリアの教育事情についてお届けします。
橋浦多美