スハルト氏の過ち異例の謝罪 長女ら、汚職捜査に幕引きか
【ジャカルタ共同】インドネシアで1998年までの32年間、独裁政権を率いたスハルト元大統領の長女と次女は28日、「(スハルト氏が)過ちを犯していたら謝ります」と公式に謝罪した。独裁政権時の汚職捜査の対象からスハルト氏が外れたことを受け、異例の謝罪で幕引きを図ったとみられる。 2人は国会と地方代表議会の合同会議である国民協議会の議員との集会で謝罪した。長女は、経済改善や農村部での小学校建造などの功績は評価してほしいと述べた。 協議会は政権崩壊後の98年11月、スハルト氏や公職経験者の家族の資産を徹底調査すると決めたが、今月25日にスハルト氏が故人であることを理由に不問とする措置を取った。