阪神・淡路大震災の翌月に生まれた一人の女性の成長物語 映画『港に灯がともる』予告映像公開
神戸を舞台に、阪神・淡路大震災の翌月に長田区で生まれた在日コリアンの女性・灯の成長を描く、映画『港に灯がともる』。この度、本作の予告映像が公開された。 主人公 灯を演じるのは、富田望生。灯は、自身の出自と親から聞かされる震災の記憶との板挟みになり、双極性障害を発症。そんな中、心のケアと出会ったことをきっかけに自分の心と向き合えるようになり、ゆっくりと希望を見出していく。 1995年の震災で多くの家屋が焼失し、一面焼け野原となった神戸・長田。かつてそこに暮らしていた在日コリアン家族の下に生まれた灯(富田望生)。在日の自覚は薄く、被災の記憶もない灯は、父(甲本雅裕)や母(麻生祐未)からこぼれる家族の歴史や震災当時の話が遠いものに感じられ、どこか孤独と苛立ちを募らせている。一方、父は家族との衝突が絶えず、家にはいつも冷たい空気が流れていた。ある日、親戚の集まりで起きた口論によって、気持ちが昂り「全部しんどい」と吐き出す灯。そして、姉・美悠(伊藤万理華)が持ち出した日本への帰化をめぐり、家族はさらに傾いてしまい‥‥。 この度、灯が暮らす神戸の風景や、劇中の登場人物が口にする印象的な言葉がちりばめられた、本作の予告映像が公開された。家族、国籍、病気‥‥。灯の気持ちが痛いほど胸に迫る予告映像となっている。 映画『港に灯がともる』は、2025年1月17日(金)より全国順次公開。
otocoto編集部