EVになったルノー トゥインゴがパリモーターショーで一般公開。2万ユーロ以下で2026年にまず欧州で発売へ
“すべての人に電気自動車”を提供するためのルノーの本気
2024年10月8日(現地時間)、ルノーは今月14~20日に開催されるパリモーターショーに「トゥインゴ E-Tech electoric prototype」を出展することを明らかにした。すでに2023年11月15日に投資家向けイベントでは披露されていたが、一般公開されるのは今回が初めて。2026年より2万ユーロ(約325万円)未満で欧州を皮切りに市販が開始されるという。 【写真】新型ルノートゥインゴをもっと見る 2023年11月15日に開催されて投資家向けイベント「ルノー・キャピタル・マーケット・デー」では、当時設立まもないEV/ソフトウェア開発の新会社「アンペア(Ampere)」の事業戦略が明らかにされた。2024年にはセニックと“5”(サンク)、2025年にSUVの“4”(キャトル)、2026年にはトゥインゴのEVをそれぞれ発売するというものだった。 新型ルノー5 E-Techはすでに発売が開始され、間もなく開幕するパリモーターショーに向けては、すでにルノー4 E-Techの出展もアナウンスされている。そして畳みかけるように発表されたのが、「トゥインゴ E-Tech electoric prototype」の一般公開だ。欧州の自動車メーカーの多くがEV戦略の見直しを発表する一方、ルノー/アンペアのポートフォリオは着々と進められている。 「トゥインゴ E-Tech electoric prototype」は、プロトタイプとは銘打っているものの限りなく量産モデルに近い。もはや伝説と言ってよい初代トゥインゴ(1992~2007年)を現代的な解釈で再構築したこのショーカーは、ルノー5 E-Techやルノー4 E-Techと同じく、AmpRスモールプラットフォーム上に構築されている。 市街地走行をメインに前輪駆動に限定して部品点数を抑え、ルノー5やルノー4と開発を並行することによってコストを40%削減。2026年に発売を予定しており、車両価格は2 万ユーロ(約325万円)未満に設定するという。すべての人に電気自動車を提供するというルノーの目論見がいよいよ実現しそうだ。