【速報】京都大学「吉田寮」訴訟 学生側が一部勝訴判決 寮生14人への明け渡し請求を認めず
国内最古の学生寮とされる京都大学「吉田寮」の一部に住み続ける学生らに大学が明け渡しを求めた裁判の判決が16日午後にあり、京都地裁は寮生17人のうち在寮契約のある14人について寮に住み続けることを認めました。一方で、大学側が新規入寮を認めない状態で寮に入った3人については建物を明け渡すよう命じました。 京都大学吉田キャンパス構内にある「吉田寮」の旧棟と呼ばれる一部の建物は、1913年に建設され、現在も使用される学生寮としては国内最古とされています。 大学は旧棟の老朽化を理由に寮からの立ち退きを求めましたが、一部の学生らが寮に住み続けたことから2019年に寮の明け渡しを求める訴訟を起こしていました。 一方、学生らは寮の補修や建て直しを求めて大学側と重ねてきた「覚え書き」が一方的に破棄されたと主張していて、「築年数の浅い新棟への入寮も認められなくなったのは、大学当局が学生自治を排除するためだ」と訴えてきました。