諫早市干拓の里 遊びのゾーン存続求める 市に署名1万3000筆 長崎
長崎県の複合遊園施設「諫早市干拓の里」の機能縮小・集約などを同市が検討していることに対し、市内の保育園関係者が19日、遊びのゾーンの存続を求める要望書を約1万3千筆の署名を添えて大久保潔重市長に提出した。 干拓の里は小野島町などの12・5ヘクタールに馬事公園や遊戯施設などを備えるが、1994年11月の開園から30年がたち老朽化。地盤沈下もあり、市は運営に支障を来しているとして▽存続予定の馬事公園▽機能を縮小・集約する区域▽他用途へ転換する再生・活用区域-の三つのエリアに分け、今後の在り方を検討している。広場や遊具などがあるエリアは再生・活用区域に区分されていて、同区域は本年度末で営業を休止する方針が示されている。 要望書は「子どもの成長にとって大切」だとして、遊びの場としての機能存続や遊びのゾーンへの入場無料化を求める内容。同町のほなみ保育園の嵩浩彰理事長が発起人となり、各保育園や地域、企業を通じて署名を呼びかけた。 市役所で要望書と署名を提出した嵩理事長は「(再生・活用区域は)干拓の里公園という形で整備してほしい」と要望。市長は「入場料も含め、(いろいろな意見を聞きながら)要望についてはしっかり検討したい」と述べた。