【マリーゴールド旗揚げ記念対談vol5】ジュリアvs桜井麻衣~後編~貴婦人の悔し涙、そして「ジュリアと闘いたい」【週刊プロレス】
ジュリア「小川さんの言う事と真反対の事をやった事なんて何度もある」
――アイスリボン時代(2019年2・17大阪)でしたよね? ジュリア「そうそう。当時欠場中だったんだけど、私も(尾崎魔弓を)経験したかったから1試合だけ限定復帰して」 桜井「私はヒールが好きなんです、もともと。好きだから一度でいいから体験してみたい」 ジュリア「桜井、根っこはヒール寄りだよね?」 桜井「そうですか?」 ジュリア「うん。媚びないし」 桜井「媚びないですね。媚びる女子キライなので」 ジュリア「これだけ性格がハッキリしてる子って珍しいよ。そこまで考えてるんだって感心することも多いし。ただ、それは良くも悪くもで、そのせいで桜井自身、損することも実際にある。けど、それも含めて桜井麻衣という人間のおもしろさ。それをもっと伝えていけるといいなって。人間としての根っこっていうのかな。深い部分も含めて、もっといろんな人に桜井麻衣を知ってほしい」 ――貴婦人だけじゃなく、いろんな顔を見せていってもいいかもしれませんね! ジュリア「貴婦人はね、お嬢っぽい時もあれば、スイッチが入ると闘う顔にもなる。スルメ女なんですよ、ホントに」 ――噛めば噛むほど味が出てくる! ジュリア「そうそう。それがまだあまり伝わり切ってない。けど、これからだね」 桜井「私、スターダムの時は選手が多かったぶん、遠慮してた部分もあって。例えば、この技使いたいけど、かぶってるしなとか。技以外でも遠慮しちゃってたところがあったので」 ジュリア「世間とは闘うくせに遠慮がちだよね。いいんだよ、そんなの!やっちまえよ!って私は言うけど、立場とかキャリアだったり団体所属の長さだったりいろいろあるからね」 桜井「もっと自分の色を出していきたいです。ホントはこうなりたい! こういうことをしていきたい!みたいなことを強く出していけば、自分が出るのかなって」 ――もっとワガママになってもいいと。 桜井「はい。あとは誰かに言われたわけじゃないのに、やらずにあきらめてたこともあるので。でも、絶対できないとは限らないじゃないですか。技にしてもなんにしても一回トライしてから決めようって。もしできたら、自分の知らない自分を発見できると思うし。いろいろ挑戦していこうかなと思ってます」 ジュリア「やりたい事があるなら思った通りにやればいい。成功するのも失敗するのも、ここからは自分でどうするかだから」 ――蛇足なんですが、僕、取材に来たものの今日は誰になんの話を聞いて原稿を書こうかな?って決めかねてる時があって。そういう時、各団体に一人か二人、相談できる選手がいるんです。マリーゴールドだったらジュリアさん。ただ、もがき、考え、新しい自分を発見しようとしている桜井さんがどんなネタを提供してくれるかおもしろそうなので、今度相談しにいきますね! ジュリア「ジュリ番はね、『先輩、なんかないっすか?』ってホントに来るからね(苦笑)。その時は簡単だよ。『はぁ!?』って言ってやればいいから」 桜井「(笑)。でも、そこで何か応えられたらいいですよね」 ジュリア「何もないところから何かを生み出すってプロレスだよね」 桜井「ゼロから何かを生み出すってことですもんね。…前までだったら人数も多いし、先輩も多いから自分が考えなくてもいいやみたいなのがどこかにあったんですけど、マリーゴールドっていう人数の少ない団体はやっぱり一人ひとりが自分の意見をちゃんと持ってなきゃいけないと思うので。前よりすごく考える時間が増えた気がします」 ジュリア「…いいじゃん!」 桜井「ただ、これからの自分をいろいろ考えて小川さんに相談したことがあったんですけど…(以下リアルな悩み相談なので掲載自粛)。っていうことがあって」 ジュリア「小川さんとも闘っていくんだよ! 私も散々ケンカしてきたから。いろいろどぎついこと言われて、ホントに心折れそうになったこともあるよ(笑)。でも小川さんが言う事がすべて正解じゃないからね」 桜井「ホントですか?」 ジュリア「小川さんの言う事と真反対の事をやった事なんて何度もあるよ。結果面白ければ納得してくれるから。だから本当に自分の目指すものがあるならやっちゃえばいいんだよ!」 ――この世界やったモン勝ちですよ! 桜井「…私、焚きつけられてませんよね?」 ――焚きつけてます!(笑) 桜井「(苦笑)」 ジュリア「リスクも当然あるから。行動に移すかどうかは桜井次第だからね」 桜井「そうですよね…!」 ジュリア「悩むことはたくさんあるだろうし、悩む時間ってすごく大事だと思う。だけど悩み過ぎて行動に移せないぐらいだったら、やっちまえ!って私は思う。プロレスラーは勢いで発車してしまう根性も大事。まわりがなんて言おうと。フニャフニャと中途半端な状態だったらやるなって思うけど、覚悟をもって腹をくくってんなら、やればいい」 ――闘う女、桜井麻衣ならできますよ! 桜井「はい、いろんなものと闘っていきます! なんか今日は取材って感じじゃなくて、いつも通りのジュリアとのゴハンって感じで楽しかったです」 ジュリア「うん(笑)。めっちゃ普段の感じ」 桜井「普段通りの会話を庶民の皆様に特別にお届けしますので、心して読むがいいわ」 ――急に貴婦人様…! ジュリア「あはは! でもあと何日かで旗揚げ戦だからね、桜井、がんばろうな」 桜井「はい、がんばりましょう!」 ジュリア「最後に野崎渚にひとこと」 桜井「庶民レスラー野崎渚、シン・超貴婦人となった私があなたを征伐して差し上げますわ。覚悟してなさい! それじゃ、ごめんあそばせ」 マリーゴールド旗揚げ戦 「Marigold Fields Forever」 ★5月20日(月)東京・後楽園ホール(18:30) ▼マリーゴールド最強タッグ伝説◎ジュリア&林下詩美vsSareee&ボジラ ▼アクトレス・ニュータイム◎翔月なつみ&松井珠紗vs天麗皇希&後藤智香 ▼World beauty showdown~世界美女決戦~◎桜井麻衣&ゼイダ・スティールvs野崎渚&マイラ・グレース ▼The Power Contest◎MIRAIvsCHIAKI ▼A対Iイデオロギー対決◎青野未来vs石川奈青 ▼starting over~パッション注入2024◎高橋奈七永vsビクトリア弓月 ※大会はレッスルユニバースでも放送 https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/wzTsbvrPsfRe8vHzLQUDpS
週刊プロレス編集部
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