若手ボートレーサーの頂点を決める第11回ヤングダービーが開催 満を持して参戦するのは、「いま最も乗れている男」28歳の井上忠政選手
若手レーサーのナンバーワンを争うボートレース「KYODO NEWS CUP 第11回ヤングダービー」(プレミアムGⅠ)が、9月18日~23日に群馬県みどり市のボートレース桐生で開催される。優勝賞金1300万円を目指し、女子4人を含む30歳未満の52選手が出場。 この大一番に満を持して参戦するのが「いま最も乗れている男」、28歳の井上忠政(いのうえ・ただまさ)(大阪)だ。 7月の住之江から福岡、下関と破竹の3節連続制覇。さらに8月の常滑で今年5度目の優勝を飾った。SG初出場となる10月のダービー切符(戸田)も手にしている。 「2年前のフライングを機に、心は熱く頭は冷静に、と心がけてきた」と語る。「レースを乗り続けることで戦法も増え、総合力が高まった。それが最近の結果につながっているんじゃないか」と自己分析した。 ヤングダービーは、GⅠデビューとなった2020年のびわこで初出場。今回は3年連続4度目の出場となる。ただ、過去3回は「同世代には負けたくない気持ちが空回り。全くいい思い出がない」と苦笑いする。 今は違う。強豪ぞろいの大阪支部でもまれ、培ってきた技術と自信がある。「以前だと、GⅠとなると『ものにしたろ』という気持ちが強くなっていたが、今回はこの先にSGも入っているし、いつも通り走れそう」と気負いはない。 「年齢的には来年も出場資格はありますが、これが最後の気持ち」という。 好きな言葉は「男は黙って胸を張れ」。昨年の上條暢嵩(かみじょう・のぶたか)に続く大阪勢の大会連覇、自身初のGⅠ優勝を狙う。