柴山首相補佐官が会見(全文1)GDPマイナス成長でも緩やかな回復基調
GDP600兆円、出生率、介護離職ゼロの目標に向けて
ただ、今回、マイナス金利政策の発動等もございました。政府としての景気判断、引き続き今回のQEの結果も含めて、各種経済指標を今後とも総合的に慎重に検討していく必要はあると思っています。ただ、われわれが取り組んでいる政策というものは、いわゆる新3本の矢の政策等については、着実に実施をしていかなければいけないと思っております。なんといっても日本の最大のリスクなんですけれども、出生率。現在の出生率がこのまま続けば、人口は50年後には8000万人、100年後にはさらに減って4000万人という見通しが示されており、このままですとやはり非常に大きな国力の衰退につながってしまうというように危機感を持っています。 従って、われわれはいわゆる新しい3つの矢ということで、戦後最大のGDP600兆円、これをまず1番目の目標として、そして、2番目として希望がかなえられた場合の出生率、これ1.8になりますけども、いまの出生率よりかなり高い水準でございます。そして、介護離職をゼロにするという大きな3つの目標に向かって、省庁の枠組みを超えて、大胆な政策を講じていかなければいけないというように考えております。 政権交代後、名目GDPは28兆円増え、雇用、所得改善は改善したんですけれども、引き続き賃上げ、これをしっかりと行って消費の拡大を行っていく。それから民間投資をしっかりと拡大をさせていくということによって景気の好循環をもたらし、内需を増やしていく必要があります。 また成長戦略の面でいえばイノベーション、これをしっかりと進めていくことによって生産性の向上を図る必要があります。こういった政策をとにかく総動員をさせていくことによりまして実質2%、そして名目3%を上回る経済成長を目指していくというのが、新しい第1の矢、GDP600兆円の主眼とするところでございます。