孤独感なく「ひとり旅」を楽しむための7つのヒント
どれほどひとり旅が好きでも、旅行中に孤独感に襲われることはある。だが、心理カウンセリングの専門家らによれば、その感情は受け入れることで、より楽になれる可能性が高いという。 メンタルヘルスケア・サービスを提供する米Octaveの認定臨床ソーシャルワーカー(LCSW)、サマンサ・ベンダーは、「新しい経験のために旅をすることに決めたように、いろいろな気持ちを持つことを、自分に許してあげるのです」と話している。 また、米Two Chairsの心理療法士、コリーン・マーシャルによると、そもそも私たちは「素晴らしい瞬間の経験を他者と分け合いたいと思うもの」だという。ポジティブ心理学と呼ばれる分野で行われた研究では、「自分が味わっている、あるいは楽しんでいることを誰かとシェアすることは、幸福感や喜びを増すことにつながる」との結果が示されているという。 マーシャルは、家族や友人たちと、その日の楽しかった出来事について食事中や就寝前にビデオ通話で話すことを約束しておくなど、事前に計画を立てておくことを勧めている。 ■7つのアドバイス 孤独を感じるのは、誰にとってもまったく普通のことだ。しかし、その孤独感が旅そのものに悪影響を及ぼすことは、避けたいものである。そこで、セラピストやひとり旅の経験豊富な人たちが勧める、7つの対策方法を紹介する。 1)事前に計画を立てる ベンダーは、その日一日について自問自答するための「ジャーナル・プロンプト」をいくつか用意しておくこと、気分を高めるための曲やポッドキャストをダウンロードしておくことなどを提案する。 2)はがきを送る 孤独を感じたり、人との関わりがなくなっていると感じたりしたときには、書くことが癒しになるという。 家族や友人に手紙やはがきを送るだけでなく、感謝の気持ちを伝える手紙を自分宛てに送っておくのも良いアイデアだ。旅で体験したことを思い出させてくれる何かが、あなたの帰りを待っていてくれることになる。 3)その日の気分に合わせて行動する 孤独に陥ったときには、そのときの自分のエネルギー量に合わせて実行できる、2タイプの選択肢を考えておくのがいいという。 エネルギーがあるときの選択肢の1つは、ガイド付きツアーや料理教室などのグループ活動に参加することだ。新たなスキルを身に付けると同時に、他の参加者との交流も図ることができる。 一方、あまりエネルギーを使わずにできるのは、人間観察だ。世界や周囲の人とのつながりを、感じられることができるだろう。