メンバーのほとんどが音楽未経験 飯田の“おかあさんコーラス”が初の全国大会へ 前身はPTAコーラス “貞子”みたいな衣装は手作り
長野放送
長野県飯田市の女性コーラスグループが8月24・25日にアマチュア女声合唱の全国大会に出場します。音楽経験のないメンバーがほとんどですが、「歌が大好き」という気持ちと、ユニークな衣装で全国に挑みます。 響き渡る女性たちのコーラス。飯田市山本の女性コーラスグループ「Mother Nature(マザーネイチャー)」です。 8月24・25日に初めての全国大会に出場します。 Mother Nature・小池美香代表: 「私たちのような雑草のような団体が全国に行くことでこの地域がもっと芸術や音楽、そういうことに興味をもっていただけることも大事かなと思う」 「Mother Nature」の前身は、山本小学校のPTAコーラス。歌が好きなメンバーが残り、もっとコーラスに力を入れていこうと2017年に結成しました。 現在は、20~60代の13人が参加し、大会に出場したり、地域のイベントで披露したりしています。 メンバー: 「日ごろのストレス発散というか、大きい声を出したり休憩時間に笑ったり楽しい、その雰囲気、先生のレッスンの雰囲気が好き」 Mother Nature・小池美香代表: 「もっと極めて自分たちの持ってる歌を伝えたい、そんな思いがある方たちが残ってる」 メンバーのほとんどは音楽未経験ですが、「歌が大好き」という思いを一つに練習を重ねてきました。 指揮・山内大作さん: 「(メンバーは)楽譜もなかなか読めない状態だったけど、熱い思いがとてもありまして、時間をかけて音取りで何か月も単純な繰り返しだったけど、それを克服するというのが一番本当に苦労しました」
結成当初から目標としてきたのが、国内最大規模のアマチュア女声合唱大会「全日本おかあさんコーラス大会」。 6月の中部支部大会で5回目の挑戦で初めて上位5団体に入り、全国大会出場を決めました。 Mother Nature・小池美香代表: 「本当に何も考えられない、下向いたまま号泣でした。本当にこんなにうれしいことはない、過去最高くらいの嬉しさでした」 この日は、本番を想定した練習。メンバーたちが被ったのはおそろいのかつら。ちょっと奇妙な感じです。 衣装係: 「曲のモノトーン、白黒、光と影の世界を表現しました。奇妙な世界を表現したくて『貞子』がいいんじゃないかって。基本お金がないのでコストを下げるために手作りしてるけど、みんなでやることで充実感が増すので」 本番では2曲を歌います。 ♪「たましいのスケジュール」より 「子もりうたの前に」 人間の心の中の葛藤を表現ー。 歌詞に合わせた仮面のパフォーマンスもー。 ♪「たましいのスケジュール」より 「影絵」 衣装が変化し「光と影」を表現ー。 結成7年目でつかんだ初めての大舞台。「爪痕を残したい」と意気込んでいます。 Mother Nature・小池美香代表: 「一つになって独特な歌の世界観で会場にいる方たちがうっと引き込まれたら最高だなと思います」
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