生駒里奈が語る俳優業への思い 「自分ではない瞬間が多ければ多いほど自分の人生が楽しい」【インタビュー】
生駒里奈が語る俳優業への思い 「自分ではない瞬間が多ければ多いほど自分の人生が楽しい」【インタビュー】 1/2
ドラマ・映画・舞台と数多くの作品で活躍する生駒里奈が、ストーリー性のある演劇的な世界観をダンスとJ-POPで作り上げるダンスエンターテインメント集団「梅棒」の最新作、梅棒 19th GIFT「クリス、いってきマス!!!」に出演する。生駒にとって梅棒初参加となる本作は、笑って泣けて心あたたまるクリスマスファンタジー。生駒はサンタクロースの弟子・クリスを演じる。生駒に公演への意気込みやクリスマスの思い出、2024年の俳優活動について話を聞いた。 -梅棒の公演に初参加となりますが、出演が決まったときはどのような心境でしたか。 乃木坂46現役の頃からずっとお声がけいただいていましたが、なかなか結びつかなかったので、念願かなって出演ができてうれしいです。もともと、ダンスは好きですが、うまいわけではないので、私にはすごく大きな挑戦だと思います。ですが、出演するからにはしっかりとその世界観とダンスを作り上げていきたいと思っています。 -実際にお稽古がスタートしてどんなことを感じていますか。 個人的にはダンスをするのは6年ぶりくらいになるので、日々、楽しいです。とはいっても、アイドルのダンスとは全く違って、今回、作るのはお芝居で、ダンスで物語を表現するというものなので、振り入れは難しいですが、稽古場に行くのが楽しいです! -ノンバーバルな作品(セリフがなく身体表現のみで表現する作品)ということもあり、フィジカル的な大変さもありそうですね。 稽古をしていくうちに体力はついていくので、あまり気にしてないかな(笑)。運動が大嫌いなので、筋トレなんて一生できない(笑)。私が唯一、体を動かせるのは稽古中、作品を作る途中しかないので。なので、仕事をしていた方が健康的に過ごすことができるんです。 -稽古を進めていて、梅棒ならではだと感じることはありますか。 ダンスだけでなく、役として表現するので、普通のパフォーマンスともまた違います。言葉がない分、喜怒哀楽を全面に出していかなくてはいけないので、自ずと梅棒の独特の動きやコミカルな動きが出来上がっていくんだろうなと思います。クリスが今どういう気持ちなのかを伝えるためには、大きく表現しないと伝わらないので、そこは意識しています。パフォーマー同士、俳優同士なので、目を見て伝わる部分も多いですが、それだけでは伝わらない。普通のお芝居でも、お客さんに伝わらなかったらそれはただの自己満足なのでしっかりと伝えなければいけないですが、それをダンスで伝えるというのがやはり梅棒らしいところなのかなと思います。 -今回はクリスマスのお話ということですが、ストーリーの魅力について教えてください。 子どもの頃は、クリスマスは特別なもので、めちゃくちゃ楽しみにしていた日だったと思います。「サンタさんも来てくれるし、おじいちゃんとおばあちゃんからもクリスマスプレゼントがもらえるし、最高!」って(笑)。大人になるとプレゼントを渡す側になるのであまり特別感がなくなってしまうかもしれませんが、この作品では子どもだった頃の特別なワクワク感を感じていただけたらうれしいです。きっとお客さんはクリスの目線で物語をご覧になると思うので、そうしたことも意識して作っていきたいと思っています。 -生駒さんにとって、クリスマスといえばどんな印象がありますか。 クリスマスかぁ…もう別に(笑)。デビューしてからはクリスマスプレゼントももらっていないですし。私は物欲があまりないので、誰かからプレゼントをもらいたくないんですよ。物に責任を持つのが嫌なので、人にプレゼント渡すときも消え物しか渡さない。その人が好きな食べ物や入浴剤などの使い捨てられる物しか渡したくないんです。同じように自分も形に残るものはもらいたくなくて。子どもの頃は自分では買えないので、サンタさんや親からプレゼントをもらえるクリスマスが楽しみだった気持ちはありますが、大人になってからは欲しいものは自分で買えるようになったので、ああ、大人になってしまったんだなと。クリスマスのイルミネーションを見て、楽しそうだなというくらいですね(笑)。