プロ注目の市岐阜商エース平塚大記「絶対に甲子園へ行く」16年ぶり悲願導く【高校野球岐阜大会抽選会】
第106回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕・甲子園)の代表校を決める岐阜大会の組み合わせ抽選会が22日、行われた。64チーム(68校)が出場し、7月6日に開幕。順調に日程が進めば、同27日に長良川球場で決勝が行われる。今春の県準優勝の市岐阜商は、プロ注目の平塚大記投手(3年)が16年ぶりの甲子園へ導くことを誓った。 ◆高校野球 岐阜大会組み合わせ【トーナメント】 昨秋の県大会から市岐阜商の背番号1をつける平塚。秋は自らの乱調で準々決勝敗退に終わったが、春に成長した姿を見せてチームを準優勝に導いた。「夏は(春に優勝した)県岐阜商に負けたくない。絶対に甲子園へ行く」と力を込めた。 191センチの長身右腕。持ち味とする直球は、入学時の最速119キロから145キロまでアップした。体重60キロと細身だったが、1年の夏に決めた「1カ月1キロ計画」でコツコツ増量して今では79キロ。体づくりの成果もあって自然と球速も上がった。 昨秋の県大会準々決勝・岐阜第一戦は、2番手で登板して8四球と乱れた。冬場に足の上げ方などのフォームを見直し、春は岐阜第一との準決勝で完投勝利。北岡剛監督は「ひと冬で成長して、今ではチームを支えるエースになってきた」と信頼を置く。 プロから熱視線を集める右腕は、進路希望に「プロ」と書き込む。昨季までオリックスで絶対的エースだった山本由伸(ドジャース)に憧れ「チームを勝たせられる投手」と理想に掲げる。 抽選会があった22日は、夏のベンチメンバーから外れた3年生8人が主役の引退試合が同校グラウンドであった。平塚は「いつも支えてもらってばかり。自分が甲子園に導いて、みんなに恩返しがしたい」と決意した。
中日スポーツ