“フードバンク”なのに食品不足 6年で20倍以上に増加「子ども食堂」を物価高騰が直撃 “画期的”取り組みは愛知・蟹江町にあった【夏目みな美取材】
こうした中、蟹江町の子ども食堂では、食材の一部は農家からの提供、開催場所もスポーツクラブにタダで貸してもらうなど、地元の住民に支えられています。 更に料理教室の月謝を食材費に充て、生徒たちが料理を作ることで人手もまかなっています。大人も子どもも無料。誰でも食べに来られます。 さて開店直前。 (炊飯器のフタを開けると…)「うわー、おいしそう」 サツマイモご飯も美味しそうに仕上ったようです。そして… 仕事の分担も子どもたちで決めています。 盛り付けや接客、そして配膳なども、子どもたちが話し合って決めていきます。 ■利用客も料理を作る子どもたちもうれしい (運営する子どもたち)「ただ今から開店します」「何名さまですか?」 オープンして間もなく満席に。 子ども一人から親子連れなど、およそ50人が集まりました。 (夏目キャスター) 「画期的だなと思ったのは、運営に回る子どもたちは、お料理教室としてのお金を払うじゃないですか。今度はそれを子ども食堂の食材を買ったりする運営費に回せるという仕組みが、シンプルにすごいなと」 (まじかるcook 近藤ゆり 代表) 「(始めたきっかけは)せっかく料理教室に行って作ってきたので、お母さんだけではなくて、地域の方たちにも提供したいと思った」 利用者に話を聞いてみると… (夏目キャスター) 「お子さん3人いらっしゃると、やはり食費とか、どうですかこのところの物価高」 (子ども連れの母親) 「それは皆さん困っていると思います。肉とかおやつをよく食べるから。 (ここは)他の(子ども食堂)とは違うから、本当にすごいと思います」 (娘が料理教室に通う母親) 「自分で作ると野菜をちゃんと食べてくれるので、とてもうれしかったです」 そして料理を作った子どもたちは… (料理教室に通う12歳) 「ごはんを作って、みんなが笑顔になるところが、ごはんを作る楽しさが学べるところが良いです」 子どもたちに暖かい食事をと全国に広がった子ども食堂。 モノ不足でその存続も危ぶまれる中、国には本腰を入れた貧困対策が求められます。
2023年11月24日放送 CBCテレビ「チャント!」より
CBCテレビ
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