“フードバンク”なのに食品不足 6年で20倍以上に増加「子ども食堂」を物価高騰が直撃 “画期的”取り組みは愛知・蟹江町にあった【夏目みな美取材】
(夏目キャスター) 「物価高で子ども食堂も難しい運営を迫られているところが多いですが、あるアイデアで乗り切った子ども食堂もあるんです」 ■ユニークな方法で運営されている子ども食堂も 子どもたちに暖かい食事をと全国で広がっている「子ども食堂」。この6年で20倍以上に増えましたが、愛知県蟹江町では… 野菜は地元農家の寄付や自分たちで栽培したものでまかない、何より運営に大きな特徴があります。 (夏目キャスター) 「子ども食堂のオープンが5時半、あと数分です。案内看板も子どもたちの手書きです。肝心のメニューはここに書いてあります」 この日のメニューは、さつまいもごはんと豆腐ハンバーグ、そしてデザートの3品。 ■調理は子どもたちが担当! 調理を担当するのが…子どもたちです。 (夏目キャスター)「なぜ、おいものごはんにしたの?」 (調理担当の子ども)「やっぱり秋だなって感じがして、おいしそうだから」 「おいしくな~れ♡」 (夏目キャスター)「いま何作ってるの?」 (調理担当の子ども)「教えない…ナイショ」(笑) (まじかるcook 近藤ゆり 代表) 「子どもたちが作って地域の方にふるまう、本当の子ども食堂です。 子どもたちがみんなに提供するのを大事にしています」 運営は蟹江町在住の料理研究家、近藤ゆりさん。 近藤さんは子ども向けの料理教室も開催していて、子ども食堂で提供する食事を作っているのはそこの子どもたちです。 (夏目キャスター)「きょう何人分作るの?」 (調理担当の子ども)「きょうは50人分作ります」 毎回食事作りに参加しているという9歳の男の子。 大量のサツマイモを手際よく切っていました。フライパンで肉だねを焼いて、慣れた手つきでメニューを仕上げていきます。 ■物価の高騰など厳しい環境の中 さまざまな工夫で乗り切る 子ども食堂を直撃している物価の高騰と食材の寄付が減っている現実。 愛知県は今年5月、およそ1700万円の予算を組んで食材費の支援を始めました。
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