藤原のロータスケアセンターで「解体祭」 福祉施設解体を機に地域と交流
JR武蔵野線・船橋法典駅と東武アーバンパークライン・馬込沢駅の間、木下街道沿いの老人保健施設「ロータスケアセンター」(船橋市藤原5)で10月26日・27日の2日間、「解体祭」が行われた。(船橋経済新聞) 【写真】解体する施設内に思う存分落書きする子どもたち 同施設を運営する医療法人弘仁会は、これまでも講演会やイベントなど行い、未病段階での地域住民とのコミュニケーションづくりに取り組んできた。施設を新築したため旧施設を解体することになり、施設解体を「終わり」ではなく「始まり」としたイベント「解体祭」を開催した。 同施設と併設している「ロータス保育園」の卒園児や在園児とその親、施設に入居している高齢者とその家族を中心に、地域住民も参加した同イベント。コロナ禍に休止していた「ロータス祭り」も4年ぶりに同時開催し、駐車場に櫓(やぐら)を組み、職員や地域住民らも一緒になって盆踊りを踊った。26日は昭和の盆踊りを、2日目の27日には令和の盆踊りを行った。 解体される施設を専用塗料で自由に彩る「らくがき大作戦」では、子どもたちも今回のイベントに関わった学生も一緒になり、全身を塗料まみれにして壁や床に思い思いの絵を描いた。 そのほか、「みんなでつくる年表」、解体施設をバックにした「解体ショベルカーフォトブース」、再生コンクリートの流れと技術を展示したブースも展開し、新築の施設内覧会も実施。関係のある高校や大学のブース出店に加え、27日には市内で活動する社会人サッカーチーム「船橋FC」、3人制プロバスケットボールチーム「SAKURA」などもブースを展開。近隣地域で活動するキッチンカーも出店し、にぎわいを後押しした。 27日は市内外から視察も受け入れ、「地域デザインカンファレンス」を実施。武蔵野美術教授・大若杉浩一さん、病院マーケティングサミットJAPAN代表・竹田陽介さん、弘仁会理事長の梶原崇弘さんらによるミニ講演会、パネルディスカッションも行われた。
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