デンマークのクリスチャン皇太子、アフリカに長期滞在 農場で働くことを発表
昨年10月に18歳の誕生日を迎えたデンマークのクリスチャン皇太子。今年6月に高校を卒業した。進学するのか、軍の訓練機関に入るのか注目を集めていたがアフリカにしばらく滞在することが決定した。 【写真】次世代を担うイケメンプリンス、デンマーク王室・クリスチャン王子の成長アルバム
現地時間8月30日(金)にデンマーク王室は声明を発表、フレデリック国王の長男クリスチャン皇太子が9月4日から12月までの約4か月、東アフリカで過ごすことを明らかにした。現地では「2つの農場の日常的な運営、とりわけ実務や管理業務、皇太子に地域の自然保護に関する見識を与える作業に取り組む」と説明した。ギャップイヤーを取り、農業を通して環境保護のあり方を学ぶと見られている。アフリカ滞在はプライベートな事柄として扱われ、詳細については公表されないという。
王室によるとこれはデンマーク王室ではお馴染みの進路。「王位継承者が若いうちに海外に長期滞在し、世界を経験し成長する機会を持つという王室の長い伝統」に従っていると説明している。皇太子の父のフレデリック国王(写真左)も1986年にモンゴルを旅行し、1989年にはカリフォルニアのブドウ園で働いた経験がある。祖母のマルグレーテ2世元女王(写真右)も1960年代に北米や南米を長期旅行している。
高校卒業後ギャップイヤーをとるのはデンマークに限らず、世界のロイヤルの間でよく見られること。ウィリアム皇太子もイートン校を卒業後、セント・アンドリュース大学に進む前にチリの学校で環境プロジェクトのクラスでボランティアを務めたり、アフリカを旅行したりして過ごした。最近でもオランダのウィレム=アレクサンダー国王の次女アレクシア王女が大学進学前に約1年間ギャップイヤーをとり、公務に携わっていた。アフリカから帰国後、クリスチャン皇太子がどんな道を進むのか続報を待ちたい。