デンマークのフレデリック国王の初公務を弟ヨアキム王子がサポート 君主とスペアも仲良くできることを証明
現地時間1月14日(日)にデンマークのマルグレーテ2世女王が退位し、長男のフレデリック国王が君主になった。女王が退位宣言にサインをした後フレデリック国王がバルコニーに登場、メアリー王妃とともに国民に手を振った。
デンマークのロイヤルファミリーといえば2022年に大揉めしたことを覚えている人は多いはず。女王が「2023年1月をもって次男のヨアキム王子の4人の子どもたちから王子と王女の称号を剥奪する」と発表したのがきっかけだった。ヨアキム王子と妻のマリー妃はこれに大反発、マスコミに対して「これは子どもたちに対する虐待」と女王の決定を非難した。マリー妃は兄のフレデリック皇太子(当時)とメアリー皇太子妃との関係にも言及、「複雑としか言いようがない」と発言していた。称号を巡って兄弟が険悪な関係になっている状態を、イギリスのウィリアム皇太子とヘンリー王子に例えるマスコミも現れた。ちなみにヨアキム王子一家も現在アメリカ在住。王子はデンマーク大使館で働いている。
しかし1月15日(月)に初公務に登場したフレデリック国王の近くにはヨアキム王子の姿が。2人はハグを交わし、わだかまりがないことをアピールした。また王子は母のマルグレーテ元女王の横に立ち、母との関係も改善したことを示唆していた。国王と王妃、王子と元女王は揃って議会に出席、即位の祝福を受けた。国王の長男で王位継承順位1位になったクリスチャン皇太子も同席した。新聞「デイリーメール」などイギリスマスコミは「君主とスペアがうまくやっていくこともできる」と報じている。
ちなみに国王は即位後のスピーチで「私はあらゆる支えを必要としています。最愛の妻、家族、みなさん、そして私たちよりも偉大な存在から。私は1人ではないことを心に留めつつ、未来に立ち向かいます」と家族や国民からのサポートを求めていた。弟との関係改善はまさにこの言葉を行動に移した結果ともいえそう。次に注目が集まっているのはメーガン妃に似ているといわれるマリー妃。今回の即位のお祝いには帰国しなかったが、不仲説が囁かれてきたメアリー王妃に今後どのような態度をとるのか続報を待ちたい。