娘が4月から大学で「一人暮らし」をします。学生でもテレビがあったら「NHKの契約」は必要なのでしょうか?
テレビを設置すると、NHKとの受信契約が必要になりますが、受信料は12ヶ月払いをすると、地上契約で1万2276円、衛星契約で2万1765円です。 一人暮らしの大学生にとって、受信料の支払いが負担になることも考えられます。「そもそも学生にNHKとの契約は必要なの?」と、疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。 そこで今回は、一人暮らしをする学生のNHK受信契約について調べてみました。学生の場合は、条件を満たすことで免除・割引制度が活用できますので、ぜひ参考にしてみてください。
通常は学生一人暮らしでも基本的にNHKとの受信契約が必要
大学入学を機に「4月から一人暮らしを始める」といった学生もいらっしゃるでしょう。 親元を離れて新生活を始める際には、さまざまな準備がありますが、その中にはNHKとの受信契約も含まれます。そもそも未成年の学生に受信契約は必要なのかと、疑問に思う親御さんもいらっしゃるでしょう。 NHKでは、受信契約に関して、次のように説明しています。 ●放送法第64条第1項により、NHKの放送を受信できる受信設備を設置した方は、受信契約の義務がある ●一人暮らしをしている未成年の学生も、NHKの放送を受信できる受信設備を設置している場合は、放送法に基づいて受信契約が必要になる 親元を離れて一人暮らしをする学生は、年齢にかかわりなく、住居にテレビなどのNHK放送を受信できる機器を設置する場合は、新たにNHKとの受信契約が必要であることが分かります。
一人暮らしの学生が活用できる免除・割引制度
12ヶ月前払いの場合、受信料は地上契約で1万2276円、衛星契約で2万1765円です。学業に忙しく携わる学生にとって、家賃や生活費にNHKの受信料が加わると、費用負担が大きいと感じられる場合もあるでしょう。そこで活用できるものが、学生を対象とした免除・割引制度です。 以下のいずれかの条件を満たすことで、学生はNHKの受信料が全額免除になります。 ・保険証に「家族(被扶養者)」の記載がある ・前年の年間収入が130万円以下である ・奨学金を受給している ・20歳以上で国民年金保険料の学生納付特例対象である ・国民健康保険の修学特例対象である ・授業料を免除されている ・親元などが市町村民税非課税または公的扶助受給世帯である いずれかに該当する場合は、必要書類をそろえて免除制度の申請を行うことで、NHKの受信料が全額免除されます。 免除制度に該当しない一人暮らしの学生は、同一生計で離れて暮らす家族を対象にした「家族割引」を活用できます。これは、親元の受信契約者が「割引元」として通常料金を支払い、同一生計で暮らす学生が「割引先」となって、受信料額が半額に割り引かれる制度です。 家族割引を適用した後のNHK受信料は、12ヶ月払いで地上契約が6138円、衛星契約が1万882円になります。