ちゃんみな、2年ぶり全国ツアー「AREA OF DIAMOND 2」で15000人を魅了
フロアのオーディエンスたちが「花火」のサビを歌い始めるアンコール
そうして本編ラストは「Good」。この曲についてちゃんみなは、「ただ音楽が好きだった自分を忘れたことに対する懺悔の曲」だと過去に語っている。ちゃんみなにとっての「小さな女の子」が今のちゃんみなを見て歌っている曲なのだと。この曲の歌詞の最後が(クレジットはされていないが)「I’m OK」であることには注目してみてもいいかもしれない。というのも、前回の『AREA OF DIAMOND』で本編ラストに歌われたのが新曲として披露された「I’m Not OK」だったからだ。この構成は考察に値する。 演者がステージからはけると、フロアのオーディエンスたちが「花火」のサビを歌い始める。これが2024年最新のちゃんみなのコンサートで行われるアンコールのやり方だ。前回のライブにはなかった。全国のホールを回るツアーを経たことでライブが成長し、ファンとのコミュニケーションのやり方が深まって来たことを示す象徴的な例かもしれない。 アンコール1曲目は「Mirror」。ちゃんみなはステージから客席に降り、興奮するオーディエンスの一人ひとりとハイタッチを交わす。そうしてその中から2人のオーディエンスを選んで前方に呼び込み、肩を組んで歌い、最後にはその2人からほっぺにキスまでされる。これも今回のツアーで恒例化したものらしい。 続いて「まだ出しきれていない、みんなの最悪なもの全部私にちょうだい!」と叫び「Angel」を披露。浄化というテーマを最後まで追求し、ラストは「花火」。オーディエンスと共に歌い、このツアーを支えてきた数十人の裏方スタッフまでステージに呼び込んで、この場に集まった全員でツアーの成功を祝った。 さて、2023年3月の横浜アリーナで行われた「AREA OF DIAMOND」に参加した人は覚えているかもしれないが、この公演のアンコールで、ちゃんみなは「これにて、AREA OF DIAMOND、開幕~!」という言葉を残してステージを去っていった。あれは言い間違いではなく、あの日から始まる新たなストーリーを宣言していたのだった。 そのストーリーはまだ終わらない。3月には韓国、香港、台湾と海外での単独公演が、4月には横浜ぴあアリーナMMでの追加公演2daysも決まっている。ちゃんみなは「アリーナで答え合わせをしましょう」と言った。どんな答えに辿り着けるのだろうか? この物語がどのように展開していくのか、楽しみだ。 文・山田宗太朗 撮影・金谷 龍之介(田中聖太郎写真事務所) セットリスト Op. 白島 1.In The Flames 2. MY NAME 3. Baby 4. Fxxker ~ princess ~ Picky (Medley) 5. 美人 6. B級 7. クズになったらしいじゃん 8. CHOCOLATE 9. BEST BOY FRIEND (Remix) Like This (Remix) 10. ハレンチ 11. 命日 12. Call 13. ボイスメモNo. 5 14. Never Grow Up 15. Love Face 16. TO HATERS 17. ダリア 18. She’s Gone 19. Good En1. Mirror En2. Angel En3. 花火 <ライブ情報> AREA OF DIAMOND 2 海外公演 2024年3月5日(火)韓国:Myunghwa Live Hall OPEN 19:00 / START 20:00 2024年3月7日(木)香港:Music Zone@E-Max OPEN 19:00 / START 20:00 2024年3月9日(土)台湾:Zepp New Taipei OPEN 17:00 / START 18:00 追加公演 2024年4月27日(土)神奈川:ぴあアリーナMM OPEN 17:00 / START 18:00 2024年4月28日(日)神奈川:ぴあアリーナMM OPEN 16:00 / START 17:00 追加公演チケット券種 ダイヤモンドクラス 33000円、プラチナムクラス 22000円、指定席 8800円 特典: ダイヤモンドクラス: ステージ前方ダイヤモンド座席、ミートアンドグリート、限定グッズ付、専用入場口、物販優先レーン プラチナムクラス: ステージ前方プラチナム座席、限定グッズ付、専用入場口、物販優先レーン チケット券売スケジュール (一般発売以外 抽選) 2024/1/27 (土) 18:00 ~ 2024/2/4 (日) 23:59 セブン-イレブン先行 ※後日、公式トレードを実施。 「AREA OF DIAMOND 2」特設サイト: オフィシャルサイト:
Rolling Stone Japan 編集部