いきものがかり“結成25周年前夜祭”9年ぶり日本武道館で初弾き語りライブ、小田和正とコラボ
2人組グループ・いきものがかりが2日、東京・北の丸公園の日本武道館で結成25周年の初の弾き語りライブ「路上ライブ at武道館」を行った。 静寂の中、水野良樹の優しいピアノの調べに、吉岡聖恵の温かく伸びやかな歌声が響き渡った。9年ぶりの武道館公演。3日の結成25周年記念日を前に「いつもと違うことをやろう」と企画され、この日リリースした新曲「会いたい」で幕を開けた。 ステージ裏の座席も開放。水野は四方を見渡し、「弾き語りだけのワンマンがやったことがないので、今日初めてです。路上ライブを見ているかのように、ゆっくりと優しく(ご覧になってください)」とあいさつ。吉岡は「来てくれてありがとう。(声が)いっぱい聞こえるんで、今日はたくさん浴びせて聞かせてください」と呼びかけた。 1万2000人を前に、路上ライブ時代からのレパートリーで隠れた名曲「赤いかさ」、「くちづけ」など20曲を歌唱。中盤のバンド編成では「ドラマティックおいでよ」をライブ初披露した。 アンコールでは小田和正がスペシャルゲストとして登場。どよめきと同時に、この日一番の歓声が上がった。2組は、小田が2006年に番組でグループのデビュー曲「SAKURA」を取り上げて以来の親交がある。 水野は「まさか自分たちの曲を聴いてくれていて、取り上げて呼んでくれるなんて…。一番うれしかったというか、励みになった」と当時を回想。小田は「お待たせしました!」とお決まりのあいさつ。「いい歌をいっぱい書き続けて、聴かせてください」と激励した。2組は「SAKURA」、オフコースの「君住む街へ」でコラボレーションした。 いきものがかりは今年、2月から2人体制初のホールツアー、6月に初の海外パフォーマンス(台湾)、7月から全国路上ライブツアーを行うなど、精力的に活動を続けた。来年は初夏に全国アリーナツアーが決定。2人体制になり、より中身の濃い活動が続く。 吉岡は「ここ(=ステージ)に着いた時から、拍手が大きくて。最初から感動でした。本当にどうもありがとう。こんなに賑(にぎ)やかな景色があるなんて、温かい拍手があるなんて想像していなかった。(今日をきっかけに)また一歩踏み出せると思いました」と感慨深げ。水野も「(結成25周年を控え)今日は前に進むライブで、新しいことをしようと一歩踏み込んだライブでした。温かく迎えてくれて前に進む力になりました」とかみ締めながら語った。 (加茂 伸太郎) 【セットリスト】 1.会いたい(2人ver.) 2. Sing! 3. ありがとう 4. ラブソングはとまらないよ 5. Good Morning 6. 夏空グラフィティ 7. 赤いかさ 8. くちづけ 9. コイスルオトメ 10.あなたは 11.SNOW AGAIN 12.ドラマティックおいでよ 13.気まぐれロマンティック 14.ブルーバード 15.じょいふる 16.からくり 17.会いたい(REC ver.) 【アンコール】 18.SAKURA(with小田和正) 19.君住む街へ(with小田和正)※オフコースのカバー 20.タユムコトナキナガレノナカデ
報知新聞社