大谷翔平は快挙に「勝てて良かった」 初のプレーオフ進出「ずっと夢に見てた」という言葉の重み
「マーリンズ4-20ドジャース」(19日、マイアミ) ドジャースの大谷翔平選手(30)が19日、マイアミでのマーリンズ戦で3本塁打、2盗塁、10打点の驚異的な活躍。100年以上の長い歴史を持つ大リーグで前人未到の「50本塁打、50盗塁」を達成し、メジャー7年目で自身初のプレーオフに進出。会見では「早く決められて良かった。一生忘れられない日になる」と喜びを口にした。 【写真】敵地でカーテンコールに応える大谷→相手のベンチを気遣う仕草に感動 ◇ ◇ 「勝てて良かった」。試合終了直後の米中継局のインタビュー。快挙を問われた大谷は開口一番、そう返した。記録よりもチームの勝利。ことあるごとにそう話していた大谷らしい返答だった。 昨季まで6年間、ポストシーズンと無縁のチームでプレーした。MLB公式サイトによると、出場866試合目でプレーオフ進出を決めたのは現役選手では最長という不名誉な記録。それだけに大谷が口にした「ずっと夢に見てたところ」の言葉に重みを感じさせた。 「試合前には勝って決めるという目標がみんなにあったと思う。それを達成できてよかった」。今季最多20得点の大勝。そのうちの半分を一人でたたき出した。強い思いをバットに込めた。試合後のクラブハウスでみんなで乾杯。シャンパンを一気に飲み干した大谷はスピーチで「このまま進んでいこう」と、仲間たちを鼓舞した。次なる目標は地区優勝。マジックナンバーは6だ。(デイリースポーツ・小林信行)