ホーム最終戦も「MKP」 J1福岡の中堅DFが決意 ファン感謝デーでキレキレダンス披露
J1アビスパ福岡の亀川諒史が24日、福岡市の福岡アイランドシティフォーラムで行われたミニ運動会形式のファン感謝デーに参加し、MVPならぬ、最も感動と勝ちにこだわった選手に送られる「MKP」を受賞した。 ■キングもダンスでノリノリ【写真】 亀川は白いはちまきをリボンのように頭にくくりつけて登場。玉入れの最中に曲がかかると全員踊るという特殊ルール「ダンシング玉入れ」でひときわ陽気に踊ると、全競技を終えて成績が発表される直前にも一人で〝キレキレ〟のダンスを踊り出し、サポーター約630人の心をつかんだ。 昨年のイベントでも陽気な姿を披露した31歳の中堅DFは「前回はやらされたんですよ。今回は自分で言いました。最後やろうかって」と自ら盛り上げ役に名乗り出たことを明かした。MKP受賞のあいさつで「今後は僕以外の誰かがやってくれると思うので。僕はこれで最後なので」と伝えると、サポーターから「えー!」と惜しむ声が上がり、亀川は「えーじゃないですよ!」と困惑していた。 盛り上げ役は後輩に譲るが、30日に浦和と戦うホーム最終戦での「MKP」は譲らない。6月16日の鳥栖戦で記録した今季の最多入場者数(1万5880人)を上回る可能性が高く「チケットがものすごく売れているし、シゲさん(長谷部茂利監督)が退任する。集大成というところで、いろんな思いが詰まった試合になると思うし、そういう雰囲気で戦うからにはやっぱり勝って送り出さなければいけない」と誓う。 3日のホーム柏戦では開始直後に同じウイングバックの小田逸稀が腰のけがで交代。急きょ出番がきた亀川が先制点に絡むなど、勝利に貢献した。浦和戦で目指すのは、今回のファン感謝デーと同じくサポーターとの一体感。「そういう空気をつくりながら挑んでいければ。今度はピッチで頑張ります」と誓った。(末継智章)
西日本新聞社