維新共同代表の吉村氏、代表選出馬へ 大阪府知事との両立課題に
17日告示の日本維新の会代表選を巡り、共同代表を務める吉村洋文大阪府知事(49)が立候補する意向を固めたことが11日、関係者への取材で分かった。12日に記者会見して表明する見通し。先の衆院選で後退した党勢の立て直しに向け、知名度の高い吉村氏を代表に推す声が若手議員を中心に上がっていた。 【写真】維新・馬場執行部〝最後の手柄〟 衆院2特別委の統合決定 支出抑制狙い自民に直談判 衆院選での議席減を受け、馬場伸幸代表(59)は代表選に出馬せず退任する意向を表明している。他に空本誠喜衆院議員(60)=広島4区=が出馬を目指す考えを明らかにしているほか、松沢成文参院議員(66)=神奈川選挙区=も立候補に意欲を示している。 吉村氏は大阪市長、大阪府知事として、党創設者の松井一郎元代表とともに、大阪市を廃止して特別区に再編する「大阪都構想」の2度目の住民投票実施(否決)や、府内の高校授業料無償化などを推進。地域政党「大阪維新の会」代表としては昨年4月の統一地方選で府議会、市議会の議席過半数獲得に貢献した。 一方、吉村氏が知事として準備に取り組む2025年大阪・関西万博は、会場建設費や運営費の増額が相次ぎ、運営費の原資となる万博入場券の売れ行きを伸ばすための機運醸成などが求められている。維新代表に選出された場合、与党の過半数割れで混迷する国政での党のかじ取りや、来夏の参院選での党勢回復などと両立できるかが課題となる。